アンケートに示された別の結論
まつ/父親
2004/10/20
実は、サンプルの偏りの問題を全て吹き飛ばすような、もっと大きな問題があるのです。この調査の属性に「前シーズンの罹患率」という項目があります。つまり、前の年にインフルエンザに罹ったかどうかです。これを、「前シーズンの接種率」「過去3年以内の接種率」と並べてみたのが以下(単位は全体に占めるシェア:%)。サンプルの偏りの投稿で書いたように、接種率では明らかな違いがみられます。では、罹患率はどうでしょうか?
<平成12年度> 接種群 非接種群
前シーズンの接種率 37 2
前シーズンの罹患率 13 11
<平成13年度> 接種群 非接種群
過去3年以内の接種率 68 7
前シーズンの罹患率 27 24
<平成14年度> 接種群 非接種群
過去3年以内の接種率 70 9
前シーズンの罹患率 42 39
なんと罹患率は、予防接種を受けても受けなくても全く同じなのです。つまり、この調査では、「昨年度の実績からみると、予防接種は全く効果を発揮していない」ことを証明しているのです。でも、これに関する言及はどこを探してもありません。
この調査は、予防接種の効果を否定するデータを棚に上げたうえで、それ以外のデータに対して、様々な統計的手法を駆使することによって、予防接種は有効という結論が導き出されているのです。それでも、最大でも30%の有効率にすぎないのですが。
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