Re6:クループで亡くなりました
もりりん
2004/12/30
遅くなりました。
SAO2(動脈血の中に酸素がどれくらい溶けているか、赤血球の色素から判断する装置)は正常は100〜97%位です。
 私が救急車が連続で来てフラフラした夜勤の朝4時頃、測ったときは、94%。
 その時、3日徹夜で机に突っぷして眠り込んでいた小児科の研修医は92%だと覚えています。
 喘息の息が苦しがっている子供は85%位。すぐに吸入。
慢性的に息がきちんとできず酸素を吸っている方は88%位は平気だったみたいです。
 そして、実験的に鼻をつまんで、軽く口を閉じ、漏れ出る息だけで呼吸して、何%になるかやったことがあります。2分くらいでボーっとしてきたので断念、それは87%位だったと思います。5つ位若い後輩も同じでした。苦しいですが、思考能力も低下するようです。

 ただ、装置のくっつき方や、体温、汗などいろんな要因で測定値が変わるので数値だけでは状態が予測しにくいです。
 二酸化炭素がどれくらい溜まっていたかも大事な判断材料。

 息苦しい患者様は手が喉素に、眉をよせ、鼻の穴が動き、肋骨やみぞおちが陥没し、手先や足先の色が悪く、ぐったりして、息が浅く、呼吸に合わせて異音がしていました。医療者は数値以外にもしょっちゅう患者様を触って、危機のサインを察知しに行きます。

 状況を見ていないので、情報しか伝えられません。すみません。朝、ボスミン投与後、健太ちゃんを見ていたお父さん達はずっと苦しくつらかったと思います。私が同じ立場だったら泣く力も沸かず、医師しか頼れず、疑問・不満をいったら対応が悪くなるのでは無いかと怯えて黙っていたと思います。
 ボスミン投与から、医師から看護婦へはどういう指示が出ていたのか、ボスミンは気管支拡張が目的なのか、酸素テントにしたのは、酸素の吸入濃度が十分で無いから88%なので、酸素濃度をあげれば事態が改善すると判断したのか、担当医は3時間中、何回診察にきたのか、かんじんの気道の状態はどうだったのか、抗生剤は何を投与したのか、それは原因菌に有効か無効か、もし、次に医師から話をきけるなら、聞いてみたらよいかも知れません。
 何度でも、話を聴くのは残されたものの心にも大切なことだと思います。私も救急現場にいて、多くの家族の悲しみを見ました。突然の事に衝撃を受けた家族の、その後のフォローを常に心配していました。
 何度でもメールください。お役に立てたでしょうか。


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