Re9: 予防接種を受けないで、はしかにかかったとき
タマゴ/他
2005/3/11
まつさんこんにちは、タマゴ、医学生です。
簡潔かつ鋭いご指摘だと思います。未熟な私がさらに意見を述べるのは僭越とは思いましたが気になる点がありましたので、発言させていただきたいと思います。
> 私は、逆に、古くから行われている民間療法の方が、結局は効果的ではないか、と思うことがあります。たかだか数十年の研究で得られた研究データよりも、実際に生死を経て得られた数百年の経験の方が、真理に近いことがあるとは考えられませんか? なにしろ、近代医学には「10年前の常識は今の非常識」があまりにも多すぎます。「科学的根拠がないから」と切り捨ててしまう姿勢では、天動説を唱えていることに気づくことができない、と思います。
まつさんがなぜそれほど医療不信に陥っているのかにとても興味があります。現在の医療を天動説とするどのようなトラウマがあったのでしょうか。過去の間違いが訂正された例は御指摘のように決して少なくありません。しかしそれ以上に積み重ねられた成果の方が遥かに多いのが現実です。過去の間違いが修正されるのが、近代科学の基本です。修正されず玉石混淆のまま永続するのが民間療法です。その修正を美人屁もすりゃ糞もするの論理で、誹謗中傷することは許されません。
>
>
> 私は、客観性があるデータならOKという論理は、ちょっと受け入れることができません。近代医学を絶対視し、それ以外を「犯罪行為」と考えてしまうところに、これまで起きた様々な医療関係の問題点の原因があると思います。確かタミフルも、当初「副作用はとても少ない」という客観的データがありましたね。私は、客観的データはどこにも存在しないけれど、主観的な判断でタミフルを慎重に処方するお医者さんが多くなってくれることを願っています。
医療には古今東西加持祈祷の類いが常に入り込みます。それを常に取捨選択することが医療従事者に課せられた義務なのです。ヘルシンキ宣言にも医の倫理綱領にもそれは明記されています。そのためには客観性、妥当性、再現性のあるデータによってのみ検証していくしかないのが近代医療の現場です。上記のタミフルに関する御指摘よく理解できません。タミフルに精神、神経系の副作用があるとの指摘は以前よりある指摘であり、その副作用は極めて少ないというのは客観的データであることに今でも、間違いはありません。今後は新たなデータを加えて適応範囲の手直しは当然行われますが、それもやはり客観的データのみによって行われていきます。
7)レス 9)スレッド