Re9: 予防接種を受けないで、はしかにかかったとき
タマゴ/他
2005/3/11
こんにちはharipoさん、タマゴ、医学生です。
先輩と対当に話をするなんて、めったにない機会かもしれません。最も対当に話をするなんて、とんでもない思い上がりかもしれません、もしご無礼の段ありましたら平にご容赦ください。
> さすがに傷寒論を根拠にしようとはおもいません。
> ただ、私が知りえるものは、だれでも知りえるレベルのものなので、あなたなりにリサーチしてみてください。
> 漢方薬などの研究では、例えば富山薬科大学などを目にする機会が多い感じです。東京だと北里あたりも熱心なほうなのでしょうね。本当に興味がおありなら、そのあたりをリサーチすると納得できるものにあたるかもしれません。
> ステロイド様、アスピリン様の薬理作用という話題からは随分時間が経っています。ではそのほかにどんな薬理作用があるのか、手がかりとしてツムラのサイトでもご覧ください。
> http://www.tsumura.co.jp/password/m_square/products/tqt/12.htm
>
> 研究がなかなかすすんでいないという指摘は的を得ています。
> しかし、新薬の研究と比較した場合に、漢方の研究は、人的にも予算的にもかなり小規模だと思われます。
> 世界規模で考えれば、新薬の研究1年間で費やされる費用は、漢方の研究費の何百年分、もしかすると何千年分以上にも相当するのではないかと、根拠の数字は示せませんが、個人的にそう思います。
御指摘のものすべてをチェックしていませんが、ツムラのサイトは見てみました。ほとんどのデータは既存の実験系に検体を加えてその結果を羅列したもののようにみえます。つまりその実験システムに苛性ソーダや塩酸をいろいろ薄めて加えたのと同じであり結果は様々な薬理効果があるということになるのではないでしょうか。だから漢方薬はすばらしいとの結論になるのかもしれませんが、見方を変えると全く意味のないデータとも言えます。病態生理にそった薬理作用を再現性のあるシステムで証明しないと、世界は相手にしないのではないでしょうか。漢方関連の論文は少なからずありますが、一流雑誌に掲載されたものは皆無ではないでしょうか。生意気言ってスイマセン。以上は臨床実習の打ち上げで聞いた、指導医師の受け売りでした。
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> さて、将来あなたが医師になり、豊富な臨床経験から、あなたなりのなんらかの主観をえた場合に、あなたはその主観をまったく採用せず、客観性だけ基づき医療サービスが提供できるとお考えですか?
> だとしたら医師の経験とはなんだとお考えになりますか?経験から得られた主観は、客観性に害を与えるノイズですか?
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> これまでのある方法が訂正された場合に、その訂正にいたるまでは、さしたるエビデンスに基づかずに、場合によってはこれまでのエビデンスを否定する立場で、主観に基づき臨床を行う可能性が考えられます。これは犯罪行為ですか?
> すべてにおいて、まずエビデンスありきならば、新たなものや過去の訂正は、どのような整合性をもって進められるのでしょう。その辺のお考えをお聞かせくださ
この辺は父とよく議論になるところです。臨床の中で得られた事象をいかに客観的に扱い、他の症例報告と摺り合わせいくか、現在の生命科学でどのように合理的な説明が可能かを常に考えていくことが現代の医療で求められているのではないでしょうか。父がよく言う「俺はこの治療でうまくいった症例をもっているんだ、ヒヨッコのお前に何がわかる」という論理は通用しないと思います。もしうまくいかないで、不幸にも裁判になれば、今の情勢では必ず負けます。
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