Re2: 本質的なこと
okorimbo/母親
2005/3/12
> 皆さんたくさんのレスどうもありがとうございます。
> もっと批判の意見が多いと思っていたのですが、

> 案外好意的な意見が多かったのは、正直意外でした。

> 理解して下さる方がいるという事は勇気づけられます。

>

> > オススメの本はありますか?取り急ぎ、親はどういうことを知っていたらいいのでしょうか?もっと言えば、お医者様としてはどういうことは知っていて欲しいですか?

>

> 申し訳ありませんが、一般書店で販売されている本に関しては

> あまりわかりませんので、お勧めできるような本はないのです

> が、読売新聞の医療と介護のページは結構有用な記事が多いと

> 思います。私も時々コピーを患者さんに渡すことがあります。

> (著作権法は無視しております・・・)

>

> 医者として知っていてほしいこととしては、言い訳に聞こえる

> かもしれませんが、

> 1 人間(医師も患者も)は精密機械ではありません。

>   当初の予測(医師)と違う経過を示す(患者)場合も

>   当然ありえます。

>   例えばほとんどの風邪に抗生物質は無効であると最近

>   日本呼吸器学会が指針を出していますが、反対にとれば

>   ごく少数の風邪は抗生物質が有効な場合もあります。

>   マイコプラズマ感染症や溶連菌感染症などがそれに

>   あたります。今朝から咳と鼻水と発熱があると外来に

>   来る場合、最初の時点で判断できない場合もあります。

>   とりあえず最初は抗生物質無しに経過をみて、改善傾向

>   がないので検査をして原因が判明したとします。

>   そんな時親御さんから、こんな事になるんだったら

>   どうして最初から抗生物質を出しておかなかったのか

>   と責められると、こんな思いをするくらいなら何も

>   考えずに最初から抗生物質を出しておく方がいいやと

>   考える医者も多いと思います。私の印象では本来真面目で、

>   心優しい患者思いの医者ほどそういう傾向があるようにも

>   思えます。(傷つきやすいんですね。私と違って 笑)

>

> 2 初めて高熱を出して病院に来る子どもの親御さんなどは

>   強い不安を持って病院に来ている場合が多いです。

>   そういう親御さんに対して、ぐったりしてしんどそうな場合

>   には解熱剤を使うことが必要なこともあると説明はするの

>   ですが、もしこの薬を使った場合、最悪の場合には全身の

>   皮膚がずるむけになって失明したり、最悪の場合には死亡

>   する場合もあるので、よく理解した上で使ってくださいとは

>   正直言いにくいです。そう言われた親御さんはこどもは

>   しんどそうだし、かといって薬を使うと副作用が出る可能性

>   があるし、家に帰ってから余計に混乱すると思います。

>   副作用の事は黙って、薬を処方する事も正直あります。

>   それで万が一副作用が出て、責められると、正直立つ瀬が

>   ないです。

>   最近小さな手術の場合でも病院では同意書をとるのが

>   当たり前になっています。ようするに万が一想定外の事が

>   起こっても責任がとれない場合があるから理解しておいて

>   下さいねという責任逃れの書類なのですが・・・

>   そのうち外来で風邪薬を出すのにも同意書をとる時代が

>   来るのかもしれませんね。そうなってくると正直医者と

>   患者の間の信頼関係もあったもんじゃないなと暗い気持ちに

>   なりますが、医者は副作用が出たといって責められることは

>   少なくなり、患者も本来知らなかった副作用の機会を知る

>   ことができると思えば、案外同意書をとるのも悪くはない

>   かもしれませんね。

>

> 少数でも応援して下さる患者がいるということがわかったので、

> これからも必要な薬はいる、いらない薬はいらないといえる医者

> でいたいと思います。





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