Re3: 予防摂取とシートベルト
やも/医療
2005/3/26
こんにちは、初めて投稿します。やもと申します。
1児の母で、決して経験豊かとは言えない小児科医です。
皆様の討議を拝見しておりますと、色々勉強なさっているんだなー、と
本当に敬服いたしております。

> よたろうさんの言葉は、はっきりしていて、悩む親としては戸惑ってしまいますが、核心を突いていると感じます。


本当に私もそう思います。知識と経験と責任を持ってお仕事を遂行なさっているのが分かります。

> 産み落とした以上「子供の死」と言うのにも、腹をくくる強さが必要なのではないかと思います。

> 病気で、副作用で、交通事故で、不運な形で子供を亡くすすべてから子供を守ることは不可能です。


本当にそうですね、だからこそ、子供を持って初めて命の本当の大切さが分かるのではないでしょうか。私に限ってのことですが、子供を持って始めて「あー、命って大切なんだな。」と心から実感するようになりました。

>

> 受ける、受けないどちらを選んでも、しっかり腹をくくっていたいと思います。

>

> 「予防接種をしなかったら、医者は助けないよ。」では無くて、

> 「予防接種を推奨されている病気と言うのは、もともと悪化した場合今の医療では救いようのない事例ある、それは、副作用の比率より高率かも。」と言うことなのではないでしょうか?

> 予防接種を受けなくて、感染症にかかった場合、多くの場合、自宅看護と言う形で事なきを得るのでしょうが(昔はそうだった)、そうでなかった場合は、覚悟を決めることも時に必要なのかも。

> そこで医療に頼っても、きっと助けたくても助けられないのでしょう。

>

> こういうのは、やっぱり「運」なんじゃないかと思います。


そうですよね。「運」って書くとなんだか「ばくち」のような響きがあるので嫌悪感が沸くかもしれないけど、もっと大きな意味でね。
私も決して経験豊かではありませんが、周りの小児科医の方々は本当に一生懸命診療していますよ。「頼るな」なんてはもちろん思っていないはずです。よたろうさんを含め。
ただ、医療も人間がやることですから、限界はあるということですよね。何でもかんでも後遺症なく助けれるわけではない。
もちろん、我が子にだけは「万が一」もあってほしくないですよね、全ての親がそう感じていると思います。どういう程度の「万が一」かもありますよね。でも、私がいつも診療してて思うのは、「万が一」にあってしまった人達が、とても強いということです。医療者よりも子供の状態を把握し、検査結果を蓄積し、膨大なこの子のデータを作り、こうなったときは、うちの子はこうなる、ここに気をつけなければならない、などなど。だから、私も、我が子が「万が一」に合った時は、決してくじけず、前向きにやっていこう、そうでなければ今私が診療している親たちに恥ずかしい、と思っています。

皆我が子が大切だから悩むんですよね。でも、親となった以上は、皆でしっかり「腹をくくり」ましょう! メリットとデメリットを天秤にかけるのが、医療の本質かもしれませんよー。


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