Re3: Re2;感染に対する発熱について
haripo/医療
2003/11/16
> この点については、じゅうぶんに冷やす効果はあると考えます。
> 具体的な研究データなどはわかりませんので、推論の域をでませんが、むしろ側面にある頚動脈系よりも、延髄と椎骨動脈のほうをしっかり冷やせるのではないでしょうか。
> 首の後面の組織はそんなに厚くないので、そう思います。
タロさん。お返事ありがとうございます。
でもこの点、やはり懐疑的です。
椎骨動脈をしっかり冷やせるというのはどうでしょうね。
首の後ろの組織は確かに厚みはないですが、椎骨動脈は頚椎の構造内にあり、むしろ熱伝導の影響は受けにくいと思います。
また、かりに延髄を冷やせても脳を冷やすことにはならない。
体温の大部分は筋肉で作られます。
ということは、熱はほぼ体幹で生産されるわけですね。
であれば、体温を下げるには体幹部を冷却しなければならないわけです。
低体温療法でも、体ごと冷やすわけで、頸部や脳だけを低温下におくわけではない。
水枕で効率的に冷やすことができるとすれば、水まくらの温度など熱交換の結果として、すぐにぬるくなってもよさそうなものです。しかし、現実にはかなり長時間持っている。
これは、効率的に熱交換ができていない証拠で、物理学的にカロリー計算すればきっと結論がでると思います。
> また、これは関係ないかもしれませんが、事故などによって脳に傷害を受けた人に対しての治療で、「低体温療法」というのがあります。これは、全身を冷やすことによって脳の温度を低下させ、脳細胞の壊死を食い止めようという治療法です。
記憶は不確かですが、この療法は、高温の体温が問題なのではなく、外傷や血管障害で損傷した脳細胞が、連鎖的に崩壊するのを防ぐために、低温環境で代謝を低下させ、炎症反応などを抑制することが目的であったと思います。
つまり、平温(正常な体温)でもだめなわけで、感染症で高体温での脳へのダメージを考える上では、すこし離れすぎたイメージと思います。
脳を高温から守るという発想は否定しませんが、その方法論にやはり無理を感じる私でした。
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