Re: 麻疹(はしか)の死亡者数
まつ/父親
2004/3/3
追加です。

> ただし、人口動態統計による麻疹の死亡者数は過小にカウントされているとも言われています。それは、麻疹にかかったあと肺炎になって死亡したときに、死亡診断書の死因に「肺炎]と記入するケースが考えられるからです。


ここのところは重要なので、もうちょっと詳しく書きます。

死亡診断書の「死亡の原因」欄は、以下のような構成になっています。

I (ア) 直接死因
  (イ) (ア)の原因
  (ウ) (イ)の原因
  (エ) (ウ)の原因
II 直接には死因に関係しないがI欄の傷病経過に影響を及ぼした傷病名等

例えば、麻疹にかかったあと肺炎になって死亡した場合は、
(ア) 肺炎
(イ) 麻疹
のようになると思われます。

そして、人口動態統計で採用する死因は、「原死因」と定義されています。つまり、I直接死因の(ア)〜(エ)までのうち、一番下の欄に記載されている傷病名です。上のケースなら、肺炎ではなく麻疹です。

ですから、

> しかし、この理由で本当に10数人が80人にまで膨れ上がってしまうのでしょうか?


こうした疑問が湧き上がってくるわけです。麻疹が原因で死亡したときに、その事実に到達できず、(ア)の欄に「肺炎」などと記入してしまうケースが、一体どれくらいあるというのでしょうか。死亡診断書が、そんなにも適当に作成されているとは思えないのです。

> そのため、どうしても「80」という数字が一人歩きしているような気がしてならないです。そして、人口動態統計の数字の方が実態に近いのではないか、と想像しています。


ここは、「どちらかというと」みたいな書き方になっていましたが、本当は、80という数字は相当の過大推計になっていると考えています。


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