vaccine failure
ホバブ/医療
2006/10/14
> ・いつごろの期間の接種で
> ・風疹・麻疹どちらに

> 時間の経過と共に、免疫が低下する可能性があるのでしょう

> か。


 麻しんに関しては、1歳過ぎに予防接種をすると、95%以上の子供さんが、免疫がつきます(抗体が陽転する)が、数%の子供さんは、免疫ができません(primary vaccine failure:PVF)。
 また、麻しんに罹る人が減り、野生株の麻疹ウイルス流行が減少すると、一度、ワクチン接種に出来た免疫が低下して、麻疹にかかってしまうことがあります(secondary vaccine failure:SVF)。
 特に、後者の問題(SVF)を解決する為に、MRワクチンを、2回接種するように改正されたと、御理解下さい。
http://www.wakutin.or.jp/qanda/m06_q06.html
 麻しんは、発病すると、急性脳炎が1000人に2人程度合併したりするので、怖い病気です。
http://hobab.fc2web.com/sub6-Measles.htm

 風しんの予防接種に関しても、麻しん同様に、免疫が低下してしまう問題があります。
 なお、風しんは、母親が妊娠中にかかると、子供さんが心臓や眼や耳に障害を持って生まれて来ることがあります(先天性風疹症候群)。
 実は、母親が風しんの予防接種を受けていて、妊娠中に、子供さんなどが風しんに罹り、ウイルスが母親に感染すると、風しんの発疹は現れないのですが(不顕性感染)、胎児が、先天性風疹症候群になることが、稀に、あります(そのような場合、妊婦の風しん抗体価が、上昇します)。

> 1度の接種で十分な免疫が

> 得られているのなら、たとえ自費になっても単体接種でよいと

> 思っていますが・・・。


 予防接種で獲得した免疫は、野生株ウイルスの流行がないと、年々、低下してしまうことが多いので、麻しんや風しんに関しては、MRワクチンを2度受けた方が、安全だと思われます。

 お気楽ママさんが、単体接種に拘る理由が、良く理解出来ません。
 麻しんは、日本でも、昔は、「命定め」と言われ程、生命にかかわる重病でした。
 今でも、アフリカなどでは、麻しんは、命をおとす最大の原因の一つです。
http://www.unicef.or.jp/library/pres_bn2006/pres_06_07.html
 アフリカの子供に比べれば、日本の子供は、恵まれています。
 御国が、善意で、国民の為に勧めていることを、拒むのは、賢明な選択でないことが多いです。


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