Re6: 自治体から医師への情報提供について
栗原/父親
2004/4/5
いつも丁寧な返信をいただきたいへん感謝しております。その意味でも「平均的な医師の姿」ではなく、接種を受ける側に立った、もしくは立とうとされていることがよく伝わります。

安全で有効な予防接種を目指すという点で見ている方向は栗原も同じだと思います。しいて言うなら、その出発点が(自然感染の)病気の怖さからか、ワクチンの被害から出発しているかの違いだろうといえます。おそらく一致点は見出せないのかもしれませんが、その一見対立しているかのような関係が続いて存在することに意味があるのかもしれません。

言い方にカドがあるのは栗原のほうでしょう。なにしろ極めて少数派=被害体験者だからです。

副反応報告をみていない医師の下で事故がおきるとかではなくて、おそらく事故が常に付きまとうワクチンであることや、自然感染後の悲惨な実態だけではなく、ワクチンの被害の実態の悲惨さもよくわきまえ、緊張感をもって予診にあたり接種に望む、親が「どのような報告例がどれくらいあるのですか、自然感染で死亡したり重篤な状態になる子どもたちはどれくらいいるのですか」など質問した際に具体的な説明ができたり、そのためには例えば「遅ればせながらの副反応報告」ぐらいは必見の資料だろうといっているのです。「ワクチンは本来的に打ちながら評価されていくもの、実験しながら改良していくもの」というような趣旨の見解を、現国立感染研獣医科学部長山田章雄氏(もと予研ウィルス製剤部ムンプス室長)が述べています(栗原あて私信)。親が最終的に決めるといえども、最後は医師の説明によるしかないのです。信頼できそうな医師のいうことで決めざるを得ない現実です。専門性とは「先生の先生たるゆえん」です。または、「期待される接種医像」でもあります(独断と偏見を恐れずにいうなら、まれな病気の診断や説明ができる、現在の治療水準が説明できる、ワクチンの有効性とリスクが説明できる、感染症のデータ、副反応のデータをみて解説できる、現在の予防接種制度に問題があるなら堂々と批判できる、浅はかな考えで接種を考える親への対応ができる、わからないことはわからないとはっきりいえる、などなど)。

> 私の言い方にカドがあるようでしたら、申し訳ありません。・・・


この部分は栗原も全く同感なのです。今現在、24才(被害、重度障害者)、21才(麻疹まではうけた健常者)の親ですから、接種に直面していませんが、渋谷区医師会がもうけた「接種センター」の取り組みが無事故実績をあげたと評価されているようです。おそらく94年の法改正の際、都道府県ごとにハイリスクの場合の接種センターを設けたのはそこから来ているように思うのですがいかがでしょうか。ここらになると政治と金の問題になってきますが。

つまるところ、健康な(病気でない)子どもが接種によって死んだり障害児になることは非常に理不尽なことです。治療薬の投与とは異質です。

ひとつ具体的な希望をのべると、接種医の研修内容(自主・強制ともに)に被害者の実態が、病気の怖さと同等以上に加味されることを望みます。

いつもありがとうございます。このあたりでメールの往復をいったん中断した方がよいかもしれませんね。


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