おでこだと、手の感覚でも不確かなことがあるでしょうね。でも、手で感じるならそのくらいでよいのだと思います。あまり神経質にならないという趣旨で手なのですから。発熱が「しんどい」というのは、おそらく「思い込み」の積み重ねでかたちづくられた、大人の感覚です。病気に感染したその病気がなにかによって、しんどさが違うのであって、あまり発熱していなくても、しんどいことはあります。逆に高熱でも元気なことがいくらでもあります。発熱は、正常な免疫反応ですから、通常それ自体はしんどくない。繰り返しになりますが、すでに感染しているその状態(全身のトータルなコンディション)がしんどさの基(もと)なのです。これを、頭でいろいろ考えて、「発熱」と「しんどさ」を結びつけるような思い込みができると、発熱しているからしんどいという様に見えてくる。私の考えでは、発熱とは、平熱との差ではなく、実際に何度になっているのかが重要だと思います。なぜならば、ある温度にならなければ、免疫のシステムとして、不十分だからです。そういうわけで、35度の平熱が36度だとどうなのかなどと考える必要はないと考えます。