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No.2257 : Re: 子ども達の時代
( 返信 )
 Aki - 2005/03/02(水) 15:04

通りすがりの内科医です

> > > 予防接種接種はその自然治癒力を高める手段です。今回はそれをしていれば防げた合併症であり、残念に思います。

> >

> > ここはお聞きしたいのですが・・・予防接種が「自然治癒力を高める」とは思えないのですが、分かりやすく説明をいただけないでしょうか?「かかりにくくなる」=「自然治癒力が高まる」ではないですよね?


横からレス入れてすみませんが、感染の防御ってのは、ひとつには感染源から遠ざかる、というのがもっとも肝腎ですが(たとえば人ごみに行かないとか、学級閉鎖ですね)、感染源に暴露されても、感染が成立しないようにする(自分でできることはうがい、手洗いですね)、ということ、あるいは感染が成立しても発症しないようにする(常日頃からの規則正しく健康的な生活ってことでしょうか)、ということが大事です。で、体の機能として、感染の成立の防御と発症の抑制は必ずしも独立していない(さっきのTだとかBだとかのリンパ球、つまり免疫がかかわっている)ため、はっきり分けるのは難しいことが多いです。本当のことをいえば、感染成立の防御と発症することはほとんど同じ意味(説明する自信ナシ??)だったりもします。
言葉の問題みたいになってしまいますが、要は、ウイルスがたとえば喉にくっついても、即座に体が排除する、というのは自然治癒力が働いている、と言えると思います。自然治癒力、という言葉はきわめて曖昧ですので感覚の不一致がおきただけのことと思います。こういうのが、病院に来た患者さんとのすれ違いを生むんですよね。言葉って難しい。あと、自然治癒力を高める、ていう民間療法には十分気をつけましょう。ものすごーく怪しいものが多いです。受ける人によっては効果のでそうなのもありますけど。

> という部分がミソなんですよね。きっと。

> 一度予防接種で免疫部隊が訓練されているので、ホンモノの麻疹ウイルスに遭遇したときにも速やかに対処できる可能性があるということを「自然治癒力を高める」と簡単な表現をされたんだと思います。(抗原抗体反応ですよね。)


そういうわけで、正解といっていいと(私の知るところでは)思います。

> 私の場合は、予防接種も自然感染もある程度のリスクはあると認識しています。両者のリスクに1桁ぐらいの違いがあったとしても、5桁分の1ぐらいのオーダーになってしまうと一般の母としてはあまり違いがあるとは感じられません。その統計にはかなりのバイアスも含まれてると思いますし。


違いがあるとは感じられない、というのは正直でよいと思います。しかし、統計のバイアスとはかみ合わない議論と思います。バイアスというのはきわめて難しいものです。それに人間で行えば、必ずかなり(かなりってのも曖昧なんですけど)存在しています。たんに、本当ではないかもしれない、という表現の方が良いと思います。ご存知と思いますが、全ての統計は本当ではないかもしれない確率(あるいはもっと極端に差がつく確率)を含んでいます。それをみなさん、効果があったとか、無かったとか、1か0で議論したいわけです。何か方針を決定しないといけないから。だから、統計は参考にして、違いがあるとは感じられない、というのは正しいですが、どうやら総合すると有効そうである、と言われている統計が存在する予防接種に関して、予防接種を受けないことがどうやら自分の子供にいくばくかリスクを増やし、自分と同じような人が増えた場合には他人様に迷惑をかけるかもしれない、ということも考えた場合、受けといたらどうかなーと、一児の父としては思います。まあ、何かあったときの救済措置がどうなっているか調べておいて不十分なら受けない、ていうのがじつは一番理にかなっている、と思いますけどね。そういうことなら勝手とも言い切れない。

> 時代とともに状況は変わっている。一母にはなかなか悩ましい難題です。


そこが一番の悩みどころですよね。100%を要求したくなる気持ちは良くわかります。10年、20年後に覆る処置、治療は受けたくないと。しかしまあ、みなさんテストで全教科満点をとられたことはテストを受け始めてからそうそうないと思いますが、そのテストを出題してきた人たちが訴訟などで窮地に立たされているわけです。人間の知能なんてそんなもんです。常に発展途上で。人が作ればcomputerにだってたくさんバグがありますよね。それを信じられないと全て切り捨てるのはいいんですが、それは他人からは時に身勝手と感じられます。また他の人に比べて明らかに損をしていたり、他人に迷惑と感じるようなことをすることになります。統計で物事を論じている世界なので、真実が真実であることを知ることはできませんので、理論的に真実に近いと考えられない治療はもちろん排除されていくべきですが、自分たちが医者なり厚生省をつっつきながら望ましい治療を作っていくつもりで議論されると良いかと思います。医者も被害を出したくてやっている訳でもなく、どんなにやる気がなくても無難に済ませたいし、やる気があればよりよい医療を創っていきたいと思っています(悪質な犯罪者は除く)。

なんかわかりにくかったですね。もちろん非難するつもりとかまったくありませんので、医者で一児の父(しかもこちらは新米)が思ってること、ということで。

長々と失礼しました。

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