> この「水疱瘡の子は風に当てない」というのは、当然、はしか(麻疹)についても当てはまりますよね? なるほど〜と納得してしまいました。ご明察!その通りです。さて、東洋医学の見地というよりは、私の知りえたことを元に、冷やすなという意味などを考えてみたいと思います。1 発熱から免疫の働きからみて、発熱にはとても重要な役割があります。簡単に言えば免疫システムの活性化に関係するわけですね。「発熱と生体防御」(日本医事新報社)などを参考に考えると、39度程度までの発熱は、メリットが多く、ポジティブに捉えてよいと思われます。発熱を含め症状には 生体の自発的な反応 病原体からの操られ(無意味で不本意な)反応があるといわれます。発熱における解熱剤の使用は、おもに操られ反応の場合に適当と思われます。麻疹の場合の発熱は、おそらく自発的反応であり、免疫防御の仕組みからみても、重要な役割があると推察します。ですから、解熱剤の使用には慎重であるべきで、たんなる安楽のために、簡単に選択すべき手当てではないと考えます。2 発熱に水枕という発想日本人にとってのこの常識は、海外ではかなり特別な手法と思われる可能性があります。とくに水枕に関しては、海外ではあまり目にしないといわれます。発熱時にどのような対応をするのか。たとえばドイツなどでは、むしろ湯たんぽのようなもので体を温めるという話を、現地に滞在経験のある方から聞いた事があります。冷やすのが常識という発想の根拠を、みなさんもっとよく考えるべきだと思います。そもそも後頭部や頸部を冷やすことはあまりおすすめできません。冷やすという行為は、局所の機能を低下させることです。後頭部は、体の自律機能をコントロールする部位であり、疾病時には重要な働きを担います。どのような根拠でここを冷やすことになったのか、私にはその意味と効用が理解できません。(次に続く)