私の勤務先(調剤薬局)でも、風邪症状の患者さんには抗生剤を処方されている場合がほとんどです。「子供の風邪なんて抗生剤を飲ませなくてもそのうちに治っちゃうんだけどね〜」という意見の方もいるんですよね。自分の娘が風邪を引いたときには、私の場合は飲ませていますけど・・・。ですが、医療従事者むけの業界誌にはこう書いてあります。「かぜ(上気道炎)のほとんどがウイルス感染で(ちなみに抗生剤はウイルスには効果なし)また、抗菌剤の乱用により出現する多剤耐性菌が問題」と。小児の上気道炎に抗菌剤は不要とするガイドラインが昨年11月に登場したとのことです。ただ、溶連菌による咽頭炎・扁桃炎や、インフルエンザ菌の場合は抗菌剤が適応になるんですね。中耳炎・気管支炎などの細菌による二次感染の予防、念のため、そんな感じで抗生剤を投与されている場合は多いみたいです。海外の文献ではそういった二次感染予防のための抗菌剤投与は効果なしと報告されているようですが。で結論は、と言われると・・・難しいですね。