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No.4331 : Re5: 消費者として
( 返信 )
 namy  母親母親 [お子さん2人] - 2005/11/20(日) 00:03

かばきちさん knowtochangeさん みなさん こんばんは namyです

>> > 今、企業活動においては「コンプライアンス(法令順守)」が大きなウェイトを占めるようになっています。

> > しかし、ただ法律の抜け道を利用すればいいという考えでは、本当のコンプライアンスであるとは思えません。その、企業の道徳心がどのようなものであるか、だと思います。

>

> 道徳心は、もちろんあると思います。しかし、利潤の追求という論理が絶対的であるということは、なにも不祥事のあった会社だけの論理ではないと思います。企業の道徳心に期待しつつ、消費者がきちんと企業や行政機関にプレッシャーを与えていくことが必要なのではないでしょうか? アメリカの消費者(お母様たち?)は、FDAの医薬品審査官を特に根拠がなくても「製薬会社の紐付き」と批判的に審査を監視しているという話を聞いたことがあります。私は、これを聞いたときに「きついなあ」と思いましたが、こういう消費者からの積極的な活動が結局のところ、コンプライアンスという制度には絶対的に必要なのかもしれません。


タミフル関連のツリーですが、民意つながりで、消費者の位置づけの変化について書かせてください。

予防接種に関して言いますと、義務としての予防接種から、勧奨により親が判断して接種をするかどうか判断するという努力義務に変わりました。(1996年予防接種法の改正)

また、MRの導入については、パブリックコメントの募集がありましたが、(結果はNo.3714)これは、予防接種の歴史の中で初の試みだったようです。
「予防接種の手びき 第十版 2005年8月」にこの版になって初めて、目次に「定期予防接種(勧奨接種)」と明記されており、その中の1ページに「定期予防接種改正とパブリックコメント募集への著者私見」というコラムを発見しました。一部以下に抜粋します。
「第1の時代(集団接種)
・・・(中略)・・・
 第2の時代(集団から個へ)
・・・(中略)・・・
 第3の時代へ(個から再び集団-公衆へ)
 日本脳炎の第III期定期予防接種の廃止(2005年7〜8月施行予定)、麻疹および風疹定期予防接種の2回接種の導入(2006年4月1日施行予定)についてパブリックコメントを求めたことを期に、わが国の予防接種は新しい時代に入った。国民はマス(集団、パブリック)として位置し、マス(集団、パブリック)の総意で予防接種法改正が行われる形になった。改正後に生じた問題(たとえば、14歳以上の日本脳炎患者が増加した、麻疹2回予防接種、風疹2回予防接種で副反応が増加したなど)はマス(集団、パブリック)の責任に転嫁されることになった。情報は、国(提案)→国民の総意→国(法改正)→国(パブリック)と国民の間を行きつ戻りつすつ。
これは、おそらく国民の自らの選択の結果であろう。」

行間を読まないといまいち読み込めない内容ではあります。パブリックコメントの流れは、どの省庁でも行っていることですから、そのパブリックコメントをどう政策へ反映して行くかは、やはり国の責任は大きいと私は思います。そこで、一度意見は聞いたでしょ。と十分な情報も与えられていない情況で、責任だけを転嫁されているとしたら、それは問題だと思います。

今は、その部分はとりあえず置いておきまして、何が言いたいかと申しますと。。。
民(=消費者)の意見・動きの重要性が、今までにない影響力を持ち始めたということです。

アメリカの制度が正解というわけではありませんが、
ACIP(Advisory Committee on Immunization Program)「予防接種の実施に関する諮問委員会」
保健社会福祉省の長官並びに疾患管理予防センター(CDC)これに対して助言と提言をするシステム(中長期的に予防接種に関するいろいろな問題を考えるシステム)と、同時に作業班と考えられるNIP(National Immunization Program) があるそうで、それらの一連の検討過程には、市民が関わる機会が設けられているそうです。
4月の予防接種検討会のある委員の先生が、近々、米国のそのシステムについて視察に行かれるとおっしゃっていました。そういう民意の関わり方にも大変興味深いとお話されていました。

上流の制度を考えていらっしゃる委員の中には、そのようにいろいろ日本にあったいい制度を模索しようとされています。個人的には、米国だけでなく、ヨーロッパの先行事例なども幅広く情報収集された上で、日本の風土にあった日本オリジナルの制度を実現していただきたいと考えています。

ちょっと検索していましたら、予防接種ふくおかさんのところで、このようなリンクを見つけました。
米国の予防接種情報市民団体のサイト
http://www003.upp.so-net.ne.jp/manao/USAcitizensite.htm
ってこんなにあるんですね〜。(英語なので、中身は分からないけど、数だけで目から鱗。。。)
裁判国家のアメリカでは、予防接種は免罪符の位置づけが大きく、接種率も高い反面、関心を持って監視する市民団体が成熟してるように感じます。

日本モデルを構築するに当たり、当事者である消費者の意識は非常に重要なポイントだと感じています。
企業が適正な利益をあげて、社会経済活動を担って行くのは、資本主義社会での大前提です。その大前提を崩さないためにも、企業倫理と消費者の目との関係が重要だと考えています。

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