例えば、Vaccineという雑誌の2005年23巻2851〜2861ページこの報告はこれまでの20ぐらいの報告をまとめたものですが、1歳から16歳までの健康な子供でワクチンを接種した群では2701人中61人(2%)がインフルエンザにかかり、接種しなかった群では1705人中256人(15%)がインフルエンザにかかりました。2%と15%の差は統計学的に有効という数字です。それから高齢者に対する有効性はLancetという雑誌の 2005年366巻1165〜1174ページインフルエンザワクチンを接種した群では16,357人中インフルエンザや肺炎による死亡が121人(0.7%)だったのに対して、接種しなかった群では15,822人中180人(1.1%)死亡しました。これも統計学的に解析すると有効ということになります。死亡ということでなくてインフルエンザにかかったかということではもっと差は大きいです。その他にもワクチンが有効という報告は沢山あります。なお、アメリカでは現在、生後6〜23カ月の子供、65歳以上の高齢者、疾患や免疫不全のため感染リスクが高い患者が優先的にワクチンを受ける事になっています。