予防接種が必要か必要ではないか、永遠の課題ですね。
　私は以前自治体で予防接種に関する仕事をしていました。
　感染症は、そのウイルスや細菌の抗体があれば、発病はしません。これは確かなことです。
　安全に抗体をつけることができるとしながらも、残念ながらワクチンによる副反応は確かにあります。そうして、その病気にかかれば、やはり合併症が起こる可能性もあります。
　色々な情報を調べて、親御さんが判断するしかありません。役所は「受けなさい」とも「受けなくていい」ともいえないのです。答えは「受けるようにお勧めします」でした。
　長くなりましたが、最後に、予防接種を受けなかったお子さんたちが大きくなったら、親御さんは受けさせなかった理由を話して、納得させてください。以前、留学するというお嬢さんが親御さんと予防接種を受けていないので、どうしたらよいかと相談に見えました。結局、近隣の医療機関では接種スケジュールが間に合わず、成田検疫所で接種を受けてもらうことになりましたが、そのときお嬢さんが「なぜ受けさせてくれなかったのか、私は納得できない」とお母さんに言っていたのが印象的です。
　あと、予防接種は法律で定められた年齢を超えて受ける場合、大抵の自治体が自費なります。ここにおいでのお母さん方は、当然ご存じのことと思いますが、老婆心ながら添えさせて頂きました。