> はじめまして。1歳1ヶ月の子供の母親です。子供がアトピーだった(今はほぼ完治)のをきっかけに予防接種について悩み始めたところから、こちらのサイトにたまにお邪魔しています。が投稿は初めてです。宜しくお願いします!> まず1つ目ですが、先日妊娠6ヶ月の友人が病院で麻疹検査をしたら1歳のころ予防接種をする前にひどくかかったのに、今30歳の彼女の抗体はほとんどないらしいので、人ごみには行かないように、外出時はマスク着用!・・・・と医師に言われたそうです。実際にひどくかかっても抗体がほとんどないってことってあるんですかね? 聞いたことが無いですねぇ。学生の時に習った免疫の成立でも、このようなことがあるとは教わりませんでした。 しかし、風しんならともかく、麻しんの診断を間違えることはほぼありませんし、妊婦さんが通常受ける抗体検査は風しんですから、お友達は何か事情があって麻しん抗体検査を受けられたのでしょうか?> しかも妊婦は風疹にかかると赤ちゃんに影響がでるから大変とは聞いたことがあるんが、麻疹もなんですかね?私の出産のときは麻疹の抗体検査なんてなかったものですから・・・ 妊婦さんが風しんにかかった場合、胎児に影響が出るのは初期ほど確率が高いと言われています。これは、胎児の身体ができあがる過程において、風しんウイルスが影響を及ぼすものなのです。この風しんと同じように、胎児に影響を及ぼす感染症は、伝染性紅斑(リンゴ病)が知られています。手元の文献を調べてましたが、麻しんによる胎児の影響についての記述は、見あたりませんでした。> あとうちの子は生後すぐから乳児湿疹からアトピーになり> この1年間ひどい状態だったので予防接種をなにも受けていないんです・・・> 母乳を通して食品添加物や化学物質なども赤ちゃんにいってしまうのでアトピーには良くないと知り、食事に気をつけたり、化学物質(洗剤などを天然のものにしたり)ができるだけ体内に入らないようにとしてきたので、予防接種もいろいろな添加物が入ってると知り見合わせてきました。おかげで薬を使わず今はとっても良くなったのですが。 ワクチンに使われる添加物は、今はかなり減らしてきています。添加物が入らないと言うことは、身体によいかも知れませんが、その分コストがかかるし、品質を保つのも難しいのだそうです。> 図書館で借りた本を読んだり、こちらで皆さんのご意見を拝見するうちに予防接種どーしよ・・・って悩みに悩んでしまっているんです。私の考えは子供のうちにかかるべき病気は出来るだけかからせたい(大人になってかかったらそれこそ大変ですから)んですが、破傷風はかかったらこわいって聞いて。> でもうちの子は肌がすごく弱いし三種混合の副反応も怖い・・・ 現在定期の予防接種で予防できる感染症の内、国内で罹患する可能性があるものは、結核、麻しん、風しん、百日咳、破傷風、日本脳炎です。ポリオも可能性は低いですが、ワクチン由来のウイルスによって感染するかもしれません。ジフテリアについては、十年以上前に、ジフテリアか?と思われる患者がでたと言う話を聞いただけで、今のところ発生はありません。従って、ジフテリアに罹患した方が渡航してこないかぎり、国内で発生する可能性は大変低いと思われます。 さて、かかって抗体をつけるという方針に反対する訳ではありませんが、破傷風だけは、かかると大変に恐ろしいので、その様な考えは捨てた方が良いと思います。 お手元に、自治体から貰った予防接種についての冊子などがあれば、それをお読みになると、破傷風について書かれていると思います。 破傷風は、国内どこにでもいます。生息しているのは土の中ですから、何気なく生活している中で、破傷風菌に接しているのです。しかし、破傷風菌は編成嫌気性菌で、酸素が天敵ですから通常は、何事もなく過ぎますが、発病したら、自宅療養ではまず済まないケースが多いです。 また結核もかかると大変やっかいです。今は昔と違って良い内服薬もありますし、それほど心配するものではなくなってきましたが、細菌は薬剤に耐性のある結核菌もいます。いざかかって治療となった場合、内服薬を長期間服用する必要がありますので、やはりかかって免疫をと言う方法は、お勧めできません。 また三種混合の副反応が恐ろしいとありましたが、三種混合に限らず、どのワクチンでも副反応が発現する可能性はありますので、ここは十分考えた上でご判断ください。 今、定期予防接種を受けずに、例えば怪我をしたときには、破傷風の抗体がないことを医師に話し、破傷風単抗原ワクチンを接種するという方法もありますが、破傷風は目に見えないような傷からも感染しますし、そういったすぐにふさがるような傷こそが、破傷風菌にとっては絶好の生息場所とも言えます。 私が勤務していたときの経験ですが、アトピー性皮膚炎を患っているお子さんでも、普通に接種を受けておられました。 アトピー性皮膚炎が問題になる予防接種は、BCGだけです。ただアトピー持ちの方の場合、他にもアレルギーがある場合が多く、卵アレルギーは麻しん予防接種を受けられないことがあります。始めから全ての予防接種は受けないという方針なら、それも良いと思いますが、受けないときは受けないなりのリスクもあります。受けたときのリスクばかりを考えがちですが、受けないときのリスクも考えて、十分にご両親が検討してください。