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No.6623 : 先天性免疫不全児にBCG接種してしまうリスク
( 返信 )
 ホバブ  医療関係者医療関係者 - 2007/02/15(木) 20:40

> >  また、6カ月前だと、先天性免疫不全症があっても、気付か
> れずに、BCG接種をしてしまうおそれがあります。

> 上記は、生後3ヶ月前の誤りだと思われます。

> http://www.bcg.gr.jp/bcg/faq/index.html#1-5


 確かに、↑の日本ビーシージー株式会社のHPには、「3か月もすれば先天的免疫不全に気付かずBCG接種をしてしまうようなことが少なくなると思われます」と記載されていますね。

 先天性免疫不全症にはいろいろなタイプが存在しますが、「発症の平均年齢は5.3月」と言われています(「予防接種の手びき 第11版(木村三生夫他著)」の291頁に記載)。

 先天性免疫不全症でも、重症複合免疫不全症(SCID:スキッド)などでは、生後早期から症状が現れることが多いですが、私が、大学病院勤務中に関わった、骨髄移植を施行したSCIDの症例は、肺炎の症状が現れたのは生後4カ月の時で、SCIDと診断されたのは、生後6カ月過ぎでした。

 かつて出席した、厚生省の原発性免疫不全症候群の班会議の資料を見直してみましたが、分類不能型免疫不全症(common variable immunodeficiency:CVID)だと、初診時の年齢が16歳以上の症例が、23例(20.5%)存在します。

 毛細血管拡張性運動失調症(Ataxia-telangiectasia)は、症状が明らかになるのは、1歳過ぎからでしょう。

 Bruton型無γ-グロブリン血症(X-linked agammaglobulinemia::XLA)は、理論上は生後6カ月頃には、低ガンマグロブリン血症を呈しますが、平均診断年齢は6歳と言われます(XLAは、液性免疫不全なので、BCG接種で問題は生じないでしょう)。

 上記のように、先天性免疫不全症は、新生児期には診断がつかず、生後3カ月以降に診断がつくことが多いです。
 ですから、生後3カ月〜6カ月未満のBCG接種は、先天性免疫不全児に接種してしまうリスクが、危惧されています。
 生後6カ月過ぎにBCG接種した方が、先天性免疫不全児に接種してしまうリスクは少なくなりますが、ツ反を廃止したことで、結核に自然感染してしまった児にBCG接種してしまうと言う別のリスクは、高まると考えられています。

 なお、現行法では、生後6カ月未満にBCG接種を受けないと、原則としては、任意接種になってしまいます。

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