まず、発熱をコントロールしなければならないという発想が、そもそもあまり必要ないと思います。風邪やその他の感染症などで発熱するのは当然の反応ですし、発熱をコントロールしても、だから病気が早く良くなるとか、コントロールしなかったから悪化するということには、ほとんど影響しないと思うからです。私も小さい子がいますが、発熱してもまず熱など計りません。「結構あるね」そのくらいです。ただの1症状にすぎませんから。私が大切だと思う発熱への対応は、その時点で体の仕組みが、どのような方向性向かっているのかという点に注目することです。発熱を維持したり、さらに上げたい方向性なのか解熱する方向性なのか発熱を維持したり、さらにあがる方向性なら、皮膚は汗ばんでおらず、寒気もありますから保温してあげればよいです。解熱する時期にくると、例えば汗ばむなどの兆候がでてきますので、そうしたら、後頭部を蒸しタオルで数分温めるとまもなく解熱してきます。(この方法は、熱を下げる方法として知られていますが、解熱期のタイミングに行わないと結果につながりません。)熱をコントロールという話ではなく、その時点で体がどうしようとしているのかを知って、その方向性へ簡単な工夫をすることが発熱時の対応と思います。