新型インフルエンザワクチンに関する有識者との意見交換会(12/16)http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_iken-koukan1216.htmlこの日の収穫は、高校生の治験参加者(未発症者)の31%にワクチン接種前から抗体価が上昇していたというデータです。http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/dl/infu091216-04.pdfの4ページ目のデータです。接種前の抗体測定時期と( )内はH1N1抗体のあった人の割合です。三重の健康成人約200人⇒9月半ば(5.6%)東京の妊婦約100人⇒11月上旬(6.9%)大阪の中学生約50人⇒11月上旬(13%)大阪の高校生約50人⇒11月上旬(31%)高校生という年齢的な違いなのか?時期の違いなのか?専門家の先生でも分からないところですが、森兼先生が、治験担当の先生に、大阪高校生の被験者の学級等での流行状況(学級閉鎖など)は確認されてますか?と質問されていて、感動しました。しかし、残念ながらそのような情報はとってないとのことでした。補足で、岡部先生がコメントされていましたが、内外の研究で最近報告されているのは、不顕性感染者で抗体価を持っている人が1割〜3割いるということなんだそうです。治験の先生方は、接種による抗体価の上昇を追っかけることが目的でいらっしゃるので、そのような情報は関係ないのかもしれませんが、接種当事者としては、発症してなくても3割が新型ウイルスの抗体を持っているということは、いろんな判断材料のひとつになるのです。前橋レポートですでに2割の不顕性感染者がどのようにウイルス伝播に関与しているのかというような示唆が示されているのですが、今後も、子供達の将来を見据えた有益な研究の思想を新しい研究に生かしていただきたく思っています。