ことぴーさん、その後いかがですか?必要のないX線撮影はなんとかならないものでしょうか。私もその後どんなお返事をしたらいいのかと思っていたのですが、BCGにお詳しい黒部先生に連絡をとり、ご返答いただきましたので代理投稿させていただきます。この場を借りて黒部先生お忙しいなか、ありがとうございました。___________今の学校でのやり方は、BCG未接種なら、まずツベルクリンで反応を見て、陽性ならX線撮影になるはずです。厚生労働省のマニュアルにそう書いてありました。しかし、X線撮影でもよいと書いてあったはずです。私は、昨年まで校医をしていましたので、すべてツベルクリン反応で検査し、一度もX線検査をしなかったのですが、他の校医はしていたようです。校医の判断によるのだと思います。結核健診はX線撮影でするものとしか知らない医師が多いのではないでしょうか。またインフルエンザ肺炎は重症になりますから、入院の必要のない肺炎でしたら誤診ですが、日本は医師資格でX線が撮れますから放射線診断の教育を受けていないので誤診が多いのです。元東大教授(ただし母子保健)の医師でもお粗末な診断をする時代ですから、仕方ないのかも知れません。結核診断で2回も撮るのも、インフルエンザで高熱が出てX線を撮るのも、おかしいのですが、放射線診断医の地位が低く、医師資格だけでX線が撮れる日本の医療制度にも問題があります。もう先進国では、放射線科専門医の教育を受け、資格を取った医師しかX線を撮れないのですが、医師会と内科学会や外科学会の反対で、マイナーな放射線学会の意見は政府に反映されません。それが現状です。 でもX線撮影の被曝量は、1回25マイクロシーベルトでそれも0.05秒以下ですから、原発事故で毎時0.1マイクロシーベルトあびて生活している人と比べたら問題になりません。私は、それでも小中学校で必要のない間接撮影(50マイクロシーベルト/回)を150万人以上の子どもが2回受けるのに反対したのです。今は直接撮影ですから、間接撮影の半分です。それでも必要のないX線をあびるのはおかしいのですが、放射線診断の教育を受けていない医師がX線撮影ができる国を変えるか、結核症状のないのにX線を撮るのを拒否するしかありません。でも普通の人には難しいことです。原発事故の低線量被曝地域に住む人に比べたら、遥かに低い線量なので、今は被曝地域の人の避難が優先されますが、それができていない現状です。とにかく日本を変えないと理不尽な政策の基におかれます。北欧に比べて50年遅れていますから、あと50年かかると思って下さい。アメリカからも20年以上は一般医療は遅れています。それが現状で、私の仲間の医師のほとんど(全部ではありせん)が遅れていますから、仕方ないでしょう。昔の新左翼の医師も旧左翼の医師も同じです。政治面ではいろいろ言いますが、医療面では旧態依然です。でも少数の医師は、医療の先取りをして、活動していますが、日本全体(医師会、学会も)からは評価されていません。御免なさい。