こんにちは。昨日、「牛丼の駆け込み需要により、吉野家の来店客数が1月下旬から増加傾向」という報道がありました。みなさんご存じだと思いますが、アメリカからの牛肉輸入禁止措置により、すでに「すき家」や「なか卯」で牛丼販売が中止に追い込まれたほか、吉野家でも2月中旬には在庫が切れるそうです。日本政府は、アメリカ政府に対して、食用牛の全頭検査をしない限り輸入を一切認めないという方針を崩していません。これに対してアメリカ政府は、「全頭検査は非科学的だから不要」と主張して、なんとか日本にアメリカ産牛肉の輸入を再開させようとしています。しかし、日本の消費者は、今回の報道からも分かるように、アメリカ産の牛肉に対しては、あまり心配していないように見えます。私は、雪印乳業のときと比べて、消費者の反応が全く違うことに正直驚いてしまいました。危険部位を食べなければ大丈夫だと言われているからでしょうか。こうした政府と消費者の反応の違いをみると、一体、政府と消費者のどちらが正しい感覚を持っているのだろうか、と考えてしまいます。狂牛病に対する反応・対応については、狂牛病パニック中のイギリスに滞在していた池田正行さんのコメントが辛辣です。http://square.umin.ac.jp/~massie-tmd/bsefacts.html