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プラセーボ 2 〜 ホメオパシーとプラセーボ | プラセーボであるというときには、通常それは悪い意味であって、真に効果がないという非難の根拠とされます。
例えば、本来効果がないものを、あたかも効果があるかのように宣伝し、売りつける行為などは非難されるべき悪行でしょう。
しかし、プラセーボという現象が悪いことなのかを考えてみると、あながちそうともいえません。
「風邪の効用」などの著者である野口晴哉氏は、ある中でこのような趣旨のことを述べています。
プラセーボというと、科学的根拠のない排除されるべきものという主張があるが、治癒においてプラセーボの仕組みを考察すると、これはまさに自然治癒ということである。むしろ積極的にプラセーボを応用することが、自然治癒の機会を増やすといえるのではないか。
最近広がりつつホメオパシーも、その有効論について、効果ではなくプラセーボだと非難される場面に遭遇します。
市販されているホメオパシーの錠剤は、化学分析的にはほぼ100パーセント乳糖などであって、効能のちがうとされるAもBも成分に差はないでしょう。
私は個人的意見として、ホメオパシーがプラセーボだけで効果があるとは考えていませんが、かりにプラセーボであっても別にひるむ必要は感じません。
プラセーボで効果があがる局面ならば、なにもわざわざ毒性の強い新薬を使う意味などないとも考えられるのです。
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