| | 川崎市の保育園に入園する際の予防接種に関する請願書
- 予防接種を受けないと川崎市の保育園に入園させない措置、また入園条件とする動きは一刻も早く止めること。
別冊「幼児と保育」9月号0・1・2歳児の保育 (2003年 小学館) 「病気と健康(3)予防接種」 加藤達夫氏の記事(P.52〜55)
予防接種のスケジュール一覧表の欄外のところに、以下のような記載があります。
『※園での勧奨 川崎市では、入園年齢までに可能な予防接種を受けていない子どもは、保育園に入園することができないという措置を決定し、全国の自治体から注目を集めています。園では予防接種の指導という立場をとることはできませんが、積極的な勧奨をしていただきたいものです。』 これは、予防接種をしていない子供には、保育園の入園を認めないということでしょうか。
1994年の予防接種法の改定で、予防接種は原則「任意」になったはずなのに、予防接種をしないと保育園に入園できないという措置は、予防接種を事実上「強制」していることにほかなりません。
ただでさえ川崎市は、保育園に入園したい待機児童が全国で比べても多いのです。「予防接種済み」という条件が付いていたら、受けるしかないと考え、受ける親もいるかと思います。
ですが、予防接種を受ける・受けないは、最終的には親の判断に委ねられているわけですから、市や保育園の方から強制されるべきものではないと思います。実際、予防接種には、副作用の危険性や、有効性の問題などもあって、親からすると判断材料に乏しいのが現実です。
「予防接種を受けていない子どもは、保育園に入園することができない」という入園条件を設ける動きについては、断固として止めるべきです。
そもそも、「保育園に入園することができないという措置を決定」は、いつ、どこで、誰によってなされたものなのでしょうか。
この点について、ワクチントーク全国・日本消費者連盟が加藤氏本人に公開質問状を作成しています。これに対して、加藤氏は、明確な回答をしてほしいと思います。
また、2003年9月の川崎市議会では、前田議員がこの点について質疑を行っています。それに対する健康福祉局長の回答は、「接種を受けることを原則としております」となっており、予防接種が入園条件であることを強く示唆しています。市側も、明確に「予防接種の有無を入園条件とはしない」と明言してください。
川崎市議会での前田議員による質疑(9月12日)
川崎市医師会・保育園医部会
日本消費者連盟による川崎市長・保育園医部会・出版社に対する公開質問状 (日本消費者連盟の意見 → 医療・医薬品)
予防接種法(平成6年10月改正)について
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