麻疹(はしか)の死亡者数
まつ/父親
2004/3/1
栗原さん、ありがとうございます。
話題がずれてしまうので、別スレッドに分けました。
元スレッドは No.568 「NHK・BSディベートアワー」です。

> 番組最後の予防接種の議論のところで、竹田前感染研所長が毎年数百名の子どもが亡くなると発言されていましたが、一桁間違っていると思い、3月1日厚労省結核感染症課情報室長加地さんに確認したら80名程度ということでした。


この80という数字は良く見かけますね。たしか、感染症情報センターによる推計値だったと記憶しています。以前、出典を探してみたのですが、見つけることができませんでした。

一方、人口動態統計という統計のなかにも原因別の死亡者数があります。ちなみに、この統計は厚生労働省が作成しています。感染症情報センターの数字がサンプルをもとに作成された推計値(だったと思う)なのに対し、人口動態統計は死亡診断書を元に集計される全数調査です。全数調査とは、全ての情報をカウントしたものなので漏れはなく、一番信頼できる統計の部類に入ります。で、人口動態統計で調べると、麻疹による死亡者数は毎年20人程度と、ぐぐっと水準が下がります。さらに、20人のうち半分近くは大人が占めているので、子供の死亡者数は10人ちょっとにまで減ります。

ただし、人口動態統計による麻疹の死亡者数は過小にカウントされているとも言われています。それは、麻疹にかかったあと肺炎になって死亡したときに、死亡診断書の死因に「肺炎]と記入するケースが考えられるからです。

しかし、この理由で本当に10数人が80人にまで膨れ上がってしまうのでしょうか? 一方、感染症情報センターの推計方法・根拠・推計時期など全く分かりません。

そのため、どうしても「80」という数字が一人歩きしているような気がしてならないです。そして、人口動態統計の数字の方が実態に近いのではないか、と想像しています。80という数字は、どの程度根拠のあるものでしょうか? みなさんは、どう思われます?


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