ひなひなさん、こんにちは。確かに体にも個性があると思います。病気の経過の仕方も多少の違いはあるでしょう。ですが、毎回高熱を出すとか、症状が激しいということが、「体の弱い」という根拠にはなりません。むしろ、病気をしたらきちんと症状が出せる体というのが、実は一番元気なのだという意見がありますが、私も同じ考えをしています。多くの場合、症状とは、体が作っている自発行為であって、病気にやられて壊れているわけではありません。ところが多くの方は、体の正常な反応としての「症状」を怖がって、症状の激しさを問題にしますが、すこし間違った常識だと思います。身近な感染症に罹ることは、免疫にとって不可欠な経験です。不可欠と思われる病気をすることは、見方を変えれば「成長」のひとつだとおもます。その成長の機会を、ただ単純に「つらそうでかわいそう」という親心でかばおうとしたら、(心情として共感はできるけれど)過保護な発想と言えなくもありませんね。私は、ひなひなさんのお子さんのようなパターンが、子供の病気の経過の、ひとつの理想型だと思います。スイッチが入ったようにぱっと39度くらいに発熱。1-2日で解熱ぱっと解熱。その後、咳、鼻水などの排泄の症状が数日。一言で言えば経過にメリハリがあって、流れが明快。ちなみに古くなった体の鈍い病気の経過とは、熱は微熱程度。高熱を出せない。微熱がだらだらと数日、場合によっては解熱してもまた微熱などを繰り返す。咳、鼻水は、激しくはないが慢性的に続く。一言で言えば停滞し、膠着している印象。ひなひなさんのお子さんも、この先まだまだ、身近な感染症を繰り返すことでしょう。でも、このようなタイプは、中学生くらいになると、あまり病気もしなくなるものですから、親の心配は、いずれ取り越し苦労におわることでしょう。最後になりますが、あまり「体が弱い」という暗示を子供にあたえないように配慮をなさってくださいね。「お前はすぐに病気をして弱いね」などと、何気に言っていると、子供も「自分は体が弱いのだ」と思い込んで、一生にわたって修正しにくい「思い込み」になってしまうことがありますから。