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経過という一連の流れを意識する | 代替療法の多くに共通するキーワードは「経過」です。
経過とは、時間とともに変化する症状や心身の変化のことです。
例えば「最初に熱がでて、次に発疹があって、3日で解熱し、1週間で発疹が消える。」というあらすじです。
家庭でおこなう手当ては、このような経過を乱すものであってはなりません。また、手当てとは1週間ですむものは1週間で治めるための知恵のことであり、経過に1週間必要なものを3日に短縮するようなことはできないのだということを自覚することが大切です。
熱を下げようとしたり、発疹があるから薬を塗って発疹を抑えようとしたり、そのような対症療法の多くは、経過にとって不自然であり、経過を乱します。
現代医学の、対症療法になれた常識では理解しにくい話かもしれませんが、代替療法と呼ばれるものの多くは経過を順調にすることが目的です。
症状を抑える対症療法は、治すことが目的ではなく、症状の苦痛や不安を軽減することが目的でが、(我慢できる程度の)苦痛を軽減するために経過が乱されるとしたら、それは大きすぎる代償だと思います。
このコーナーの一部に後頭部を温めるという方法が紹介されています。
その目的は解熱なのですが、熱を下げるための方法というわけではありません。
そのような方法によって、結果として解熱の時期が早まる(経過が加速する)というものです。
ですから熱の出始めにやってもすぐには解熱しません。ある程度発熱してきて、そろそろピークなのかというときにやると、もう少し上がって下げに転じてくる。経過という流れを意識すると、上手な使い方ができるようになります。
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