こんにちは。たまごさん。さすがに傷寒論を根拠にしようとはおもいません。ただ、私が知りえるものは、だれでも知りえるレベルのものなので、あなたなりにリサーチしてみてください。漢方薬などの研究では、例えば富山薬科大学などを目にする機会が多い感じです。東京だと北里あたりも熱心なほうなのでしょうね。本当に興味がおありなら、そのあたりをリサーチすると納得できるものにあたるかもしれません。ステロイド様、アスピリン様の薬理作用という話題からは随分時間が経っています。ではそのほかにどんな薬理作用があるのか、手がかりとしてツムラのサイトでもご覧ください。http://www.tsumura.co.jp/password/m_square/products/tqt/12.htm研究がなかなかすすんでいないという指摘は的を得ています。しかし、新薬の研究と比較した場合に、漢方の研究は、人的にも予算的にもかなり小規模だと思われます。世界規模で考えれば、新薬の研究1年間で費やされる費用は、漢方の研究費の何百年分、もしかすると何千年分以上にも相当するのではないかと、根拠の数字は示せませんが、個人的にそう思います。かりにそのくらいの格差が実際にあるとすれば、遅々としてすすまないのも当たり前かもしれませんね。いずれにしても、何十年遅れているとか、解明がまったくすすんでいないという激励は、製薬会社、薬学部、医学部等の研究室で漢方を研究している研究者に、よいはげみとなることでしょう。さて、将来あなたが医師になり、豊富な臨床経験から、あなたなりのなんらかの主観をえた場合に、あなたはその主観をまったく採用せず、客観性だけ基づき医療サービスが提供できるとお考えですか?だとしたら医師の経験とはなんだとお考えになりますか?経験から得られた主観は、客観性に害を与えるノイズですか?これまでのある方法が訂正された場合に、その訂正にいたるまでは、さしたるエビデンスに基づかずに、場合によってはこれまでのエビデンスを否定する立場で、主観に基づき臨床を行う可能性が考えられます。これは犯罪行為ですか?すべてにおいて、まずエビデンスありきならば、新たなものや過去の訂正は、どのような整合性をもって進められるのでしょう。その辺のお考えをお聞かせください。(医学部は忙しいでしょう。暇なときでいいですよ )