3 東洋医学から東洋医学には体のさまざまなものを発生学的性質で分類し、さらにそれを組にした考え方があります。その考え方では、皮膚は肺(呼吸器)と組をなし、それぞれが深い相互関係にあると考えています。アトピー性皮膚炎を薬で抑えたら気管支喘息になったというような話は、現代医学では否定されがちですが、東洋医学で「当然でしょうね」となるのは、この考え方によるものです。一方の症状を抑えると、その反動が逆側に反映されるという考え方からすれば、皮膚を冷やし、発疹を抑えることは避けるべきだと考えられます。冷えは症状の方向性を内方向(体の内部)へと向かわせ、それは病態の停滞や複雑化につながると考えられるわけなのです。