yuhimamaさん、こんにちは。

　お子さんがすっかり元気になったようで、よかったですね。

> また、タミフルに戻って恐縮ですが、なぜ五日間、服用させるように医者では説明されるのでしょうか?　通常の風邪薬では、絶対に五日間、飲ませてくださいなんていわれませんよね?　五日間服用することで、インフルエンザのウイルスが完全に体内から無くなるという事なのでしょうか?

　ひとつには、タミフルの用法・用量の設定が、「通常、幼小児にはオセルタミビルとして、1回2mg/kg(ドライシロップ剤として66.7mg/kg)を1日2回、5日間、用時懸濁して経口投与する。ただし、1回最高用量はオセルタミビルとして75mgとする。」となっていることがあげられると思います。
　他の薬の例として、抗生剤のセフゾンの用法用量は「通常,小児に対してセフジニルとして1日量9〜18mg(力価)/kgを3回に分割して経口投与する.なお,年齢及び症状に応じて適宜増減する.」ですし、去痰剤のムコダインDSだと「通常、幼・小児にカルボシステインとして体重kg当たり1回10mg(本剤30mg)を用時懸濁し、1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。」となっています。
　日数の設定があるものもあります。抗生剤のジスロマックは「小児には、体重1kgあたり10mg(力価)を1日1回、3日間経口投与する。ただし、1日量は成人の最大投与量500mg(力価)を超えないものとする。」と3日間の服用が原則ですね。
　ところで、ウィルスの体からの消失は、成人よりも小児の方が遅れるということも聞いたことがあり、インフルエンザの学校出席停止の基準「解熱後2日が経過するまで」では、少し早いのではないかという意見があります。特にA型インフルエンザには、タミフルがはやく効き、1〜2日で解熱してしまうこともしばしばです。感冒様症状が出てすぐに迅速診断で診断がつき、タミフルをさっそく飲み始めて、1日で熱が下がってしまった、という場合など、3〜4日目に登校許可出せる状況にもなるのですが、さすがにもう少し休んでもらっていた方がいいのではないかと考えられているようです。
　小児の場合、タミフルを飲んでいても、4日目くらいまではわりあいウィルス量が多いと聞きましたので、5日間飲んでくださいと念押しされるのかもしれませんね。(医師側としては、特段のことがない限り、処方した薬は飲み切ってもらえていると考えていると思います。)

> もうひとつ、添付していただいた資料では、予防接種がかなりの効果があるように感じられますが、"医者には聞けないインフルエンザワクチンと薬"では、効果がないので集団接種が廃止になったと書いてあります。どちらが、本当なのでしょうか?

　少なくとも、現在の日本のインフルエンザ予防接種は他の予防接種に比べると格段に有効率(発症予防効果としての)は低いと感じています。
　いろいろな要因がワクチンの効果を下げるのだと思います。その年流行するインフルエンザウィルスの型・株、集団の免疫状態、気候、流行時期、血中の抗体と粘膜の抗体の関係などなど。インフルエンザワクチンの種類(現在日本では不活化のHAワクチンのみですが)、接種量の設定も影響ありそうです。
　蛇足ですが個人的には、効果がある・ない、ではなくて、高い・低い、と言ってほしいなと思っています。(特に本を書いて啓蒙しようと考える専門家の方には)

> 健康体で病気に堪えられる体力があるなら、予防接種はなるべく受けさせたくないと思っていますが、ちびトトさんはどのようなお考えですか?　質問ばかりで申し訳ないですが、お返事よろしくお願いします。

　予防接種は、それぞれ必要性があって行われていますので、その必要性を理解していただいた上で、様々なことを勘案して(利益とリスクを比較して)「(受けたいけど)今は受けられない」と判断されることは許容されると考えています。
　私としては、ほとんど問題なく治癒する感染症であればかかっていいと思うのですが、重症化したり、変な合併症のある感染症はやはり予防していきたいと思います。(必ずしも予防接種だけが予防手段ではないでしょうね…yuhimamaさんのおっしゃる、健康体で病気に堪えられる体力の獲得・維持に努めるのも重症化の危険を下げらるのだろうと思います。)