まつ です。厚生労働省のインフルエンザ総合対策ページ(平成15年度)に置かれている、いろいろな資料を読んでみました。http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.htmlインフルエンザQ&A(医療従事者の方々のために) より引用:> これまでのインフルエンザの変化の歴史を見れば、いつ新型インフルエンザが登場してもおかしくない状況にあるといえます。新型インフルエンザが現れれば、これに免疫を持っているヒトはいないため、多くのヒトがインフルエンザにかかり、またその合併症による被害が甚大であろうことが予測され、世界的に対策が進められているところです。近い将来、インフルエンザが大変異を起こして新型に変わり、それにより多数の死亡者が出そうだということは良く言われています。この資料の説明によると、死亡者が多くなる一番大きな原因は、新型インフルエンザに対する免疫を持っている人が少ないため、だと分かります。逆に考えると、毎年起こっている小さな変異で死亡率が上昇しないのは、何度か自然感染することによって、現在流行している型に対する免疫がついているため。つまり、小変異に対しては、過去に罹ったときに獲得した免疫でも、ある程度は対応可能なんですね。。さて、厚生労働省のインフルエンザ予防接種キャンペーンの目的は、・自分自身の感染を予防すること・他人への感染を予防することといえます。つまり、なるべく罹らないようにする。まぁ当たり前ですが。そうすると、このキャンペーン通りに予防接種を毎年受けて、首尾良くインフルエンザ感染を回避できたとすると(当然免疫はつかない)、結局は、インフルエンザ・ウイルスの小さな変異に対してすら対応できなくなるのではないか、と考えるのは私だけでしょうか? 自然感染を重ねて免疫を獲得しているからこそ症状が軽くすむのに、免疫を獲得しない方法を推奨している。「木を見て、森を見ず」に思えてなりません。