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No.315 : 解熱剤について(病原体進化論(新曜社)より)
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 haripo  医療関係者医療関係者 - 2003/12/03(水) 13:57

近年、インフルエンザに続く脳症(ライ症候群)が、ある種の解熱剤によって起こる可能性がしめされました。
これによって、インフルエンザが疑われる発熱時に使用すべき解熱剤は、種類を限定し慎重に使用されることになりました。
このようなガイドラインが示されると、「解熱剤によって脳症が起こるのは、むやみに熱を下げるからだと」単純に思い込みがちです。
しかし、その短絡的な思い込みには矛盾があったのです。

もしも、解熱をすることが脳症の直接的原因ならば、すべての解熱剤が使えないことになります。
しかし、解熱剤であるアセトアミノフェンなどは禁忌(使用できない)ではありません。
この矛盾はどういうことなのでしょう。

著者はこのような仮説を述べています。
解熱剤には他に「鎮痛」と「消炎」の作用があるが、この消炎(炎症を鎮める作用)が問題なのではないか。

解熱剤には解熱鎮痛だけの作用のものと、消炎作用をあわせもつものがあるのですが、ライ症候群と関係するのは後者のほうです。

ところで、炎症反応には、
(1) 感染した部位に免疫を集中させる。
(2) 血流を鈍らせウイルスの流出を鈍くする。
という作用が期待されます。
薬物によって炎症が抑制されると、ウイルスにとっては有利な環境になるというのですね。

さらにインフルエンザウイルスは発熱した環境でもあまりダメージを受けないといいます。
これをさかさまに考えれば、インフルエンザにおいて、発熱は防御反応になっておらず、この作用を抑えても、病状の悪化にはつながらないというわけです。

インフルエンザと解熱剤と脳症の関係は、ただしくは消炎剤(抗炎症剤)作用のある薬に注意すべきということになり、発熱のコントロールが問題ではないという仮説になるわけですね。

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