> (抜粋)子どものインフルエンザに詳しい横田俊平・横浜市大大学院教授は「意識障害から来る異常行動は、インフルエンザによる脳炎・脳症の症状でもあり、発表された事例もそれに含まれるのではないか。タミフルの副作用とまでは言いきれない」と話している。タミフルの副作用とまでは断定できないということと、タミフルの副作用の疑いがあるというのは、つまりは同じことを意味しているのですが、どちら向きのニュアンスかが違うのですね。副作用と断定するにはさらに検討が必要だが、副作用の疑いはあるという認識で良いのではないでしょうか。さらに言うなら、私たちは、その白黒の断定を待ってから判断する理由はありません。可能性があるならとりあえず「ある」と思って対処するべきでしょう。そもそも、大学病院みたいなところは、すべての症候がでそろって極端な重症例の患者さんが回されるので、脳炎、脳症が当たり前だというような印象になるのかもしれませんが、これはむしろ特殊な臨床例が日常という立場からの印象であり、中立なセンスとは言いがたいのではないでしょうか。昨年6月、厚生労働省は、医薬品・医療用具等安全性情報の中でタミフルの副作用として、下記を指摘しています。精神・神経症状:精神・神経症状(意識障害,異常行動,せん妄,幻覚,妄想,痙攣等)があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止し,観察を十分に行い,症状に応じて適切な処置を行うことhttp://www.info.pmda.go.jp/iyaku_anzen/PMDSI202d.htmlページ中ほど 【3】 リン酸オセルタミビル の項