CHICAGOさま、初めまして。文面から、お優しく、正義感溢れる方だなぁ…と思い、ご挨拶をと思いまして。また、よろしければ、拙いなりの自分なりの考えを述べさせて頂こうと思います。現場の一薬剤師の意見でもあり、一個人の意見でもあることをご了承くださいね。> このことで厚生省やマスコミなど、声をあげることってできないものでしょうか仰るとおりです。事の真偽を厚生省・医療従事者・そしてメーカーは至急調査すべきです。ですが、因果関係の解明は、相手が人体であること、毎日秒単位で変化するインフルエンザウイルスであることから、おそらく事実の解明は非常に困難でしょう。事実の解明に時間がかかることが分かっている。そして代役となる「特効薬」の存在は現在ない。この状態で「タミフルは危険だ!飲むな!!」とマスコミがこぞって報道したら…インフルエンザウイルスそのものに恐怖する方々に、何と言って安心させますか?今まで代役がなかった(と思われている)から、タミフルが「特効薬」ともてはやされたのです。それが危険のレッテルで埋もれたら…?自分は政治家じゃないし、マスコミ従事者じゃないので、CHICAGOさまと同じやるせなさを感じています。ですが、政治家だってマスコミだって同じ人間です。言いたくてもいえない現状がそこにあるのでは無いか…と、自分は思います。如何でしょう?> あまり勝手なことはいえませんが、なんだかこの手のケース、薬物中毒の症状に酷似していると思います。なるほど…薬物中毒、ですね。確かにその可能性も否定し得ないでしょう。ですが、こうも考えてみてください。薬物が脳にダメージを与え、中毒せしめるのなら、インフルエンザウイルスが脳にダメージを与え、中毒症状をおこしているのかも…と。実際、タミフルは、脳に届きにくい成分というデータが得られていることで評判のお薬です。通常であれば、その可能性を考慮すべき優先順位は残念ながら低いものです。もちろん、タミフルの中毒症状についてはより一層の研究が望まれますが…それと同時か、あるいはそれより先に、インフルエンザウイルスがその中毒様症状を起こしたのでないという確証が必要かと思いますが…CHICAGOさまは、かねてから脳症を起こすといわれているインフルエンザウイルスと、かねてから脳に届きにくいといわれているタミフルと、どちらがより、この症状を起こしやすいと思われますか?> 薬物使用の人が突然命を絶つケースって多いものです。身体の中で起きた現象を細かく見ればまったく違うものなのかもしれませんが、薬を服用後突然胸の辺りが苦しくなるというかいたたまれない気持ちになるというか押しつぶされそうな気持ちになるんじゃないでしょうか。>怖い、の一言です。全く持って仰るとおりですね!その境地に達された方が1人でも増えることを切に願うばかりです。そうです、本来、薬は怖いのです。美辞麗句に彩られたCM、一部の不勉強な医療従事者により、良いイメージばかりが先行する「お薬」。これらは、目先の症状を抑えることを最優先とし、そして分かりやすい名称を付けることで専門知識を不要とした、数々の「毒物」なのです。その症状が何故その人の体でおきているのか?なぜそのつらさをその人の体は必要としているのか?そういった本質的な部分に目を背け、分かりやすい文句で物量が裁ける化学物質…それが現在の「お薬」です。ですが、あえて申し上げます。分かりやすい文句で、手っ取り早い効果を実感しうるありがたい存在…それを求めているのは、我々一般市民なのです。ヨーグルトが良いと報道されればスーパーで品切れ。COQ10が良いといえば大枚はたいて買いあさる。こういった姿も、紛れもなく我々そのものなのです。そして、需要があれば供給する。だれかがほしけりゃそれを飯の種にする。それが資本主義社会です。お金で物事を解決する、我々が生きる社会です。だれかがそれを望む限り、その「怖い」お薬は永遠に存在し続けることでしょうね…長い返事になりましたが、お付き合いをありがとうございました。