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No.4273 : Re2: 副作用について
( 返信 )
 みんくる  医療関係者医療関係者 - 2005/11/15(火) 16:10

かばきちさま

こんにちは!みんくると申します。
熱のこもった真剣なお返事、ありがとうございます。
一薬剤師として真摯に受け止めたいと思います。

> 私は、「副作用」というのは、薬を飲んだときに、その薬に患者(もしくは医療者?)が期待する「効果」以外に、その薬を服用したことにより体に与えられる、望んではいない「作用」のことと思っています。


ごめんなさい、ちょっと改行をなおさせていただきまして…かばきちさまの仰る「副作用」とは、

・患者・医療者が期待する「効果」以外に、 その薬を服用したことにより体に与えられる、望んではいない「作用」ということですね。おそらく殆どのかたが、かばきちさまと同様のイメージをお持ちだと思います。

ですが、これも非常に難しい問題です。knowtochangeさまに宛てたお返事にもありますが、「望む」というのも言葉のアヤなのです。

つまり「何を望んでそのお薬を飲んだり、飲ませたりしたのか?」と、自問自答し尽くされてないからです。医者も、薬剤師も、そして患者さんも…。

分かりやすい(と思われる)例として、解熱剤についてお話させて下さい。

解熱剤=熱を下げる、ということを「望んで」飲むお薬ですよね?

ですが、かばきちさま、そして聡明なこの掲示板の方々ならお分かりだと思いますが、
熱を下げれば免疫力が下がるのです。というより上がる物も上がらないのです。

ウイルスが体内で大量に繁殖した!
 ↓
何とか排除しなきゃ!
 ↓
排除してくれる免疫軍団にエネルギーを!

ということで発生させるのが「熱」なのですから、それを下げてしまえば…

しかし元々、熱を下げたくて飲んだお薬です。この様なことはちょっと考えれば誰でも分かるはずです。(実際改めてお尋ねすると、「そうよねぇ…」と仰る方が大半です。でも何となく解熱剤を買っていかれる、それが現状です)

私としては、これを「望んでない作用」と仰るのなら、飲まないか、あるいはそれを承知で飲むかしていただきたいのです。

さらに、解熱剤の有名な副作用とされる「胃痛」について、ご説明させていただきますと…

これも私からすれば「副作用」ではなく、主作用なのです。「望んで」得られた作用なのです。

解熱剤に分類されるお薬の働きは「熱を発生させる物質を作らせない」というものです。

ですが、体内が熱を発生させる物質を作らせるのと同じメカニズムで、血管を拡張させる物質をも作っているのです。

つまり解熱剤とは、

・熱を発生させる物質を作らせない
・血管を拡張させる物質を作らせない
 ⇒胃への血流が滞る
 ⇒胃の粘膜が丈夫に作れない
 ⇒胃の内壁が胃酸によわくなってしまう
 ⇒胃酸が胃を通常以上に痛めつける
 ⇒胃が痛い

お薬なのです。このお薬の作用が解明された時点で、誰もが分かっている作用です。予期されてしかるべき作用なのです。

これは「副」作用でしょうか?

このように、お薬の「副作用」と称される働きの大半は、従来主作用として光を浴びた働きの影の部分。輝かしい部分に隠れた、だが確実にそこに居る、紛れもない「お薬としての本来の作用」なのです。

そして…

> 本来のぞんでいない「害」です。出来れば、そんなものゼロであって欲しいと思っているものです。


という部分ですが、これもknowtochangeさまに宛てたお返事を参考にされた上で以下の文章を読んでいただければ、と思います。

そもそも「のぞんでない「害」」がある、という事は、「のぞんだ「利益」」を全て把握し、「のぞんでない「害」」を全て把握し、それらを全て吟味した上で服用し、それでも「聞いてないぞ!!」という害が発生した、ということです。

「のぞんだ「利益」」を全て把握し、「のぞんでない「害」」を全て把握する…これが不可能なのです。絶対にありえないのです。

ある化学物質が、体内でどのように働き、結果どのような作用が現れるか、それを把握するのは不可能なのです。

もしそれが可能だという自信がおありという方がいらっしゃるなら、是非とも今すぐロシュなり中外なりに就職されて下さい! その方こそ、この世の救世主、あらゆる疾病を治療しうる製薬者となりえるでしょう…!

わたしが先の発言で、ロシュや中外を擁護した理由は、正にここにあるのです。

そして、その様なお薬などない事を百も承知なのが、全て自己負担、自己責任で己の健康を守り続けている欧米の方々なのです。日本人に比べてインフルエンザ脳症になりにくいとされる、彼らなのです。

> たぶん、一般の人間は、薬には何らかの副作用という「害」があるものである、という漠然とした知識は持っていても、一つ一つの薬に対して、これにはこんな副作用がある、ということは突っ込んでは考えないと思うのです。

> また、そのような説明を受ける機会もあまりありませんし。


これについては、今のマスコミ、特に民放が製作する、「健康番組」を自称する内容が、全てを物語っています。

要するに、その様な説明を一生懸命したところで、誰も見ないのです。視聴率が上がらないのです。真面目で、真摯で、専門的で、現実を直視した内容を報道すればするほど、お客さまが離れていくのです。

どこの良心的な企業が、誰も見ない番組のスポンサーになってくれるのでしょう?(ちなみに私はNHKの料金を払ってます)

彼らも我々も社会人です。社会人である、という事は、誰かが望む物を提供し、それを金銭的価値に換算し、そしてそれで生計を立てていく存在です。

そしてそれは、私達薬剤師、そして医療人も同様です。1人ひとりに一生懸命、お薬の説明をし、納得するまでお付き合いするのに、一体何時間かければよろしいのでしょう…?しかもその分のお給料をだれが支払ってくれるのですか…?

> 「薬を飲めばなおる」

> それが、薬に対して抱いているイメージなのではいでしょうか?

> だからこそ、薬を飲んで、逆に健康を害するといったような不都合が生じたときには、「こんなはずじゃなかった」と思うはずですし、その薬に対して疑問を持ちます。


「薬をのめばなおる」
そう思わせたのは、確かに不勉強な医療人側にあるかもしれません。私も昔(薬学部を卒業するまで)はそうでした。

ですが「これさえあれば楽になれる」存在を求めたのも、紛れもなく我々なのです。

そして、その本質を説明するのには、非常に長い時間と、そして何よりそれを知ろうとする側の意識こそが必要なのです。

ですが、少なくとも、ドラッグストアのような大衆販売店にいらっしゃる方々は、何も考えず、何も意識せず、そして説明しようとしてもそれを払いのけてまで、己のイメージに忠実な服薬をされます。かばきちさまやここにいらっしゃる皆様とは、対極に位置する方々、それが今の主流、そして今の日本なのです。

CHICAGOさまにも申し上げましたが、私はかばきちさまの様に、知ろうとし、考えようとし、そしてより良い形を目指される方が一人でも増えることを願ってやみません。

> 私自身は、インフルエンザウィルスの感染に、何らかの薬剤の投与が原因となって脳症を引き起こすのではないか?と思っています。ボルタレンなどの鎮痛解熱剤以外にもです。


これは薬剤師として、あえて申し上げます。

ある方がある症状をおこした、という時に、なぜ真っ先にそのお薬の副作用のせいに
したがるのでしょうか?

まして、多くの方が、漠然とではありながら、薬には副作用がつきものだとは思ってらっしゃるはずですね?

自分が楽になるために、とりあえず病院にいき…それで治らなければ、お薬を責める…

失礼ですが、それは身勝手ではないでしょうか?

なにか問題があるかもしれないと思いながら、その手段を選び、そして実際に問題が生じればそのせいにする…

でしたら、最初からその様な疑問の残る手段を、おとりにならなければよろしかったのではないでしょうか?

説明不足が納得いかないのであれば、納得のいく説明をしてくれる病院を探すべきだったのではないでしょうか?

病院が説明できないのであれば、説明してくれる薬局なりを、それこそお持ちの行動力でお探しになれなかったのでしょうか?

皆さまがそれをおやりになれば、きちんと説明し、納得のいく医療を提供する医療機関のみが残り、ほかは淘汰されるはずですね?

おそらく欧米の方は、そのあたり遥かにシビアです。なにしろ全て自費負担ですから。お薬が治す物ではない、という事ぐらい百も承知であるはずです。それが分かっているから、様々な策を「自ら」講じる…それが日本と欧米の、患者さま側の違いじゃないでしょうか?

さらに、アメリカの医療現場では、薬剤師が医者と同等か、それ以上に権限を持ちます。最終的に服薬という医療を行う現場で、薬の専門家が指揮を執るアメリカと、そうでない日本…医療の質に差が出るのは自明の理です。

> 私事ですが、一昨年のシーズンに2人の子供がインフルエンザにかかりました。そのとき、私は一切薬は使わなかったのですが、子供たちはまったくおかしな行動は見せませんでした。

> 家の子供のことだけでほかに比較例がないので、参考にもならないかもしれませんが。


まったくすばらしいですね!
そう、それこそが本来の人の姿だと思うのです。
人間は華奢な生き物ですが、同時に決して弱い生き物でもありません。

人間にはこのように、環境に適応する能力があるのです。どんなにウイルスが変化しようと、自分の存在に仇なすと判断すれば、それを排除する力があるのです。我々が免疫力、と呼ぶ、生命力の一つです。

ですが、残念ながら…
今まで日本人の生活をしていた日本人が、様々な生活様式・考え方をし始めてから、様々な部分が異常をきたし始めているのも事実です。日本人の全ての方が、かばきちさまのように、自分自身の免疫力でインフルエンザに対抗し得ないのもまた事実なのです。

> すみません、この部分には、ちょっと賛同しかねます。

> タミフルの服用によって、亡くなったかも知れない方がいるのです。たとえ、因果関係が証明されていなくても、まだ、可能性はあるわけですよね?

> 人の命が失われた事実がある、その引き金になったかもしれない薬がある、そのことを知らせたい、次に同じようなことが起こってほしくはない、このような事例が起こるかもしれないことを投薬するときに、事前に伝えてほしい。 そういう気持ちで、亡くなられたお子さんのお母さんは、因果関係が証明されていなくても、声をあげたのです。

>

> それなのに、開発者のことを思って…というのは、当事者に対する配慮がなさ過ぎませんか?

>


すみません、この部分は私個人の意見です。かばきちさま、そして皆様の立場で、その意見を賛同されないのはもっともなことです。そしてその賛同を求めているわけではありません。

ですが、何度も申しますが、人の命が失われた事実を、お薬の副作用に求めるのであれば、それと同じぐらい、様々なことに着目していただきたいのです。

それはインフルエンザウイルスが起こしうるあらゆる症状。免疫力低下が引き起こすあらゆる感染症の症状についてです。

なぜタミフルの副作用に触れておきながら、それを話題にされないのですか?インフルエンザウイルスが人に障害を与えなければ、タミフルはこの世に存在しなかったのですよ?

そしてもし、メーカーに有るべき対応…かかる事態を引き起こした、その責任及び原因究明をお求めになるのでしたら、確かに彼らは、その専門的知識を総動員して、原因究明にあたるべきです。

しかしもし、彼らにその専門性を求めるのであれば、それこそその専門的知識に従い、優先順位の高い原因から究明すべきなのです。すなわち、兼ねてから問題となっていた、
インフルエンザ脳症の発症率と、日本のインフルエンザ医療との関連性です。

もし、この事態を憂慮し、今後同じ轍を踏んで欲しくない…と仰られるのであれば、それこそ感情的にならずに冷静になっていただきたいのです。あらゆる可能性に目を背けないで欲しいのです。副作用を問題にするのと同時に、本来の原因であるインフルエンザウイルス、そして免疫力について、真剣に考えていただきたいのです。

あえて申しますが、そのような感情を大事にする我々日本人だから、病人をいたわり、これが患者の心の支えになればよい…という願いから、我々医療人は、体に何をするか計り知れない一介の化学物質を「お薬」と呼んで来たのです。そう呼ぶことで患者さまを
安心させる必要があったのです。

そしてその優しさが、事実を全て語らせなかったのですよ?いまはその優しさが裏目に出ているのです。

ご本人の悲しさは計り知れませんし、それを軽々しく私などが口に出来る物ではないという自覚が、私にはあります。

ですが、だからこそ、ご本人ではない我々こそが、冷静に事実を分析し、判断し、そしてさらに調査すべきだと思うのです。

> マウスをたくさん殺すようなつらい思いをして開発した薬であれば、がんばってきた人がいれば、簡単に批判してはいけないと言うことに聞こえますが、私の勘違いでしょうか?

>

> 私たち薬を使う立場のものは、開発者の苦労まで考えて、薬を受け入れなければならないのですか?


ごもっともなご意見です。もちろんその様なことはありません。どんどん意見し、どんどん批判し、そして開発者の苦労など無視して、自分の安全に留意すべきです。

ですが、もしそうであれば、そもそも医者や薬剤師からお薬をもらう時点で、不明な点を明らかにすべきなのです。

直接お医者様や薬剤師に聞くと嫌な顔される…もしそれがイヤだというのであれば、メーカーに配慮の一つもしたくなる、私の心境もご理解いただきたい所です。

メーカーや、お薬の良し悪しを判断するのはそれを実際に服用させる我々現場の人間です。

かばきちさまや皆さまには、その我々を必死に監視する権利と義務がおありなのです。

そうしたことの繰り返しが、現場の人間により高い意識をうみ、より納得のいく医療をつくりだすのです。

> 一番大切なのは、人の健康を守ること、ではないのですか?


おっしゃるとおりですが、お薬のお薬たるゆえんは、自分以外の誰かが人体実験に供されて、その結果が多数決的に好意的に解釈できる物だった、という事に過ぎません。

つまり、今まさにそのお薬を飲もうとされる方が、飲んでどのような結果が生み出されるかは、我々人知で生きるものが知るよしはないのです。それを初めて飲む方も、継続的に飲まれる方も、全て人体実験の対象であるのです。

そしてメーカーはそれを百も承知ですし、その事実は厚生労働省に提出し、あらゆる医者が、そして薬剤師が目を通しているはずの内容です。

ですから、メーカーに、そしてお薬に原因を帰するのはあまりにも片手落ちだと申し上げているのです。かばきちさま、そしてみなさまがまず責めるべきは、皆さまに実際にお薬をお渡しする、我ら現場の人間なのです。

お薬というものがその程度の物である以上、お薬が人の健康を守る、という事にどれ程の信憑性があるかは、我々が出来る限りの事実をお教えした上で、それを知ったみなさんの判断にゆだねるしかないのです。

そしてそれを怠った我々も、それをなあなあで済ませてた患者さまたちも、同等の責任があると思うのです。

> 「インフルエンザの怖さ」を必要以上にあおりたてることが、タミフルやワクチンに人を向かわせているように思います。


インフルエンザの怖さを必要以上に煽り立てたときに、タミフルやワクチンに人が向かう…それこそが問題だと思います。

何かの危機が発生した時に、それを救ってくれそうな何かにすがりたがる…良くも悪くも、それが今の日本です。

ですが、タミフルの本来の姿、ワクチンの本来の姿、そしてインフルエンザの本来の姿を、可能な限り冷静に、客観的に、皆さまにお伝えすべきだと、私は思います。

そして忘れていただきたくないのは、インフルエンザウイルスが体内で過剰繁殖すれば、人は命を失うこと。そして、それから救われたいと願う人が数多くいらっしゃる、ということです。

用心すべきは、インフルエンザでしょうか?それともタミフルでしょうか?

ちなみに私は、タミフルを飲むつもりはありません。他にやるべきことを沢山知っておりますので…というより、やるべきことはやってきたから、インフルエンザに罹ったことはないのだと思っております。

長文のお付き合い、ありがとうございましたm(__)m

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