> 1歳8ヶ月の次女。今まで3回熱性痙攣起こしています。初発は何歳ころでしょうか?お誕生前後の突発性発疹がきっかけになる事があります。このまま何もしないでおくと、インフルエンザにかかったら再発する可能性が高いですね。痙攣重積という危険な状況を頭に入れて置いてください。> かかりつけ医には予防的に痙攣止めの座薬を使用するようにと指導されているのですがたまたまかかった別の小児科医と薬剤師に座薬の副作用考えると予防的に使わない方がいいと言われました。副作用とは具体的にどのようなものでしょうか?かかりつけ医は説明が少し不足だったように思います。別の医師は副作用が有ると言いながら具体的な説明をしていませんね、薬剤師はその医師の口車に乗って同調しただけでしょう!かかりつけ医を信じた方が良いと思います。<此処から本題に入ります、長くなりますがお付き合い下さい> 最近熱性痙攣の考え方も進んで1.単純型:はじめての熱性痙攣が高熱で2〜3分の短時間だった場 合、2回目の発作を起こすことは少なく大半は1回の発作で済みま す。2.複雑型:比較的低い発熱で痙攣を起こし、1回の発作が長い場合、何回も発作を起こすケース。以上のことを土台に、夫々のケースについて今後のことを考えます。 発作の回数が多い児、お誕生前に痙攣を起こした児、兄弟、両親の家族に熱性痙攣の経験者が居る場合には脳波その他の必要な検査を勧めます。 特に、麻疹の予防接種を受ける時には接種後2週間は熱のチェックをしてもらいます。(熱性痙攣の回数に関係なく)<予防用の座薬>現在一番多く使用されているものはダイアップ(ジアゼパム)です。1つが4mg、6mg、10mgの3種類あり体重で換算して使います。(座薬が使いにくい時には内服薬もあります)<座薬の副作用>眠気:使用量の加減でふせげます。興奮:使用量に関係なく出現することがあります、目つきが険しく なつたり、訳のわからないことをしゃべったりします。(時間の経過で必ず治まりますが、お母さん方の不安が大きいので以後は他の方策をとります)座薬をわたす時に必ず説明をしておき、連絡してもらいます。<何故予防するか?>3歳を過ぎると危険度は下がります、6歳までは要注意です。インフルエンザにかかり10歳過ぎても起こすケースが見られます。余り頻回に発作を起こすと「無熱性痙攣発作」を起こす様になる事があり、成長してからの生活に影響を与えるので予防を勧めるわけです。薬ですから、副作用はゼロではありません。注意して使用しながら病を回避するのが大切ではないでしょうか?「かかりつけ医」とは、一番回数多くかかる医師のことでは有りません、疑問に思ったことを何でも相談できる医師の事です。