こんにちは。発熱という出来事だけで、病気が悪くなったとか、よくなったと考えるのにはそもそも間違いがあります。「高熱が下がたイコール(=)治った」というわけではないですし、だとしたら、また高熱がでてても、ぶり返したとはいえません。やや病気の勢いに圧されている印象ですが、それも経過なのでしょう。元気で体力がある子供は、初期症状が「ビックリ」するくらい激しいですが、短期決戦型です。山場は前半に大きくきて、終板のまとまりがよい。しかし、そのようなケースでも、人為的に症状をコントロールしすぎると、経過が混沌としてきます。何度も発熱を繰り返すような場合には、前半から、解熱剤だ!なんだかんだと、対応がしっかりしているような場合に多いという個人的な印象を抱いています。それともうひとつ。高熱が解熱するときには、いったん平熱を下回るグラフになるといいます。つまり、39度などの高熱が37度になってもそれは解熱ではない。普段の体温を下回り(数時間から数日)それが平熱まで上がって解熱と考えます。この経過に当てはまらないと、また発熱する確立が高い。また、この平熱以下の時期こそ安静が必要という考え方もありますので、その時期までしっかり経過を観察すれば、わけもわからず発熱を繰り返すということも、かなりなくなるのではないかと思います。