では、最後に。> 学術論文と報告書は目的が異なるものですし、実際に内容は同じではありません。そのうちホームページで紹介しようと考えていますが、調査方法、信頼性、患者の治療歴、予後などについて書いてあります。そうですか。提示された資料(ホームページ)を見る限り、全く同じ内容と思えました。こまりんぼさんが提示された資料以外の情報が、まだ存在するということですね。私は、投稿に書かれた内容をできるだけ正確に読み取り、その論理・因果関係などを咀嚼し、そのうえで私の意見を述べています。情報は小出し・後出しにするのではなく、またきちんと筋道の立った論理で書いた方が、生産的な議論ができるのではないでしょうか。> >14日間、毎日2回、聴力検査をして、そのうち1回でも難聴が確認されたら「アリ」とカウントするわけですよね? であれば、数百分の1というのもうなずけます。> > ・・と断定的に書かれているので、私は訂正が必要だと感じましたし、私の説明に納得戴けたかどうか確認する必要があると考えました。これは、以前議論したもので、いま議論の対象になっているものとは別の調査ですよね?「断定的」ですか・・・。もし、この調査に関して私の解釈が間違っているのなら、まず、そう指摘した方がいいのではないでしょうか? ただし、別の資料をもってきて「訂正」するのであれば、やはり議論のすり替えだと思います。1. これこれの資料でも分かる通り、このような事実があります2. でもこの資料は、このような問題点がありませんか?3. いえいえ、別の資料で確認しても、このような事実には変わりありません4. でも別の資料も、このような問題点がありませんか?5. いえいえ、さらに別の資料でも・・・> >「研究方法」に書かれている通り、調査対象は「1年間に、突発性難聴、ムンプス難聴の2疾患で受療した全患者」となっています。つまり、たとえ10年前に発症した人でも、調査対象期間に1回でも病院にかかれば、1人としてカウントされるのです。ですから、650人と推計されたムンプス難聴患者数は、1年間に発生した患者数(フロー)ではなくて、その時点で病院にかかっている総患者数(ストック)になります。> > 私が紹介したサイトからムンプス難聴の診断基準を見ることが出来ますが、上記のような推測は成立しづらいと思います。> http://idsc.nih.go.jp/iasr/24/279/graph/dt27942.gifこの論理が理解できません。私の推測は「サンプルの集計問題」に関するものであって、診断基準とは別次元のものです。何か見落としている部分があったのでしょうか。> さらに私が元ネタとした論文では「失聴2ヶ月を経過してから病院に来た人と失聴時期が確定出来ない人は除外した」と記述されています。これは初出の資料(引用)ですよね。この論文であれば、私の解釈はかなり変わってきます。でも私は、自分の意見を述べる前に、この論文を自力で探し出すべきだったのでしょうか?> >この調査を素直に解釈する限りは、「ムンプス難聴は少なくとも20万人に1人の割合」くらいの結論が無難なところだと思います。> > ・・というのも、あまりに乱暴すぎると考えています。私が読んだ文献でのムンプス難聴の発症率は2万人〜100人に一人の範囲が多いのですが、その全てに不適切な調査がされているという前提でしか成立しない数字でしょう。> これは医師の「予防接種被害は思い違いが多いから、実際はもっと少ないはずだ」と似たような方向性を感じます。これも繰り返しになりますが、私はこまりんぼさんが提示された論文を解釈しただけであって、「〜はずだ」とか、他の文献も織り込んだ総合的な判断を示したのではありません。現在の議論のやりとりは、以下のケース3の状態です。。ケース1: 1. この調査結果は、このように解釈できます。 2. いえ、その解釈は違っていますよ。正しい解釈は… 3. なるほど、そういうことですか。ケース2: 1. この調査結果は、このように解釈できます。 2. 確かにそうですね。でも、他の資料でこういうのもあります。 3. なるほど、では断定的な評価は避けた方がいいですね。ケース3: 1. この調査結果は、このように解釈できます。 2. 違います。だって、他の調査ではこうなっていますから。 3. ・・・> データ捏造やデータの過大解釈を疑うのは良いことだとは思いますが、ムンプス難聴で苦しんでいる方も、予防接種の被害で苦しんでいる方もいるのですから、持論を展開する上でも表現に気をつける必要はあるでしょう。私は、おたふく風邪に関して持論・主義主張・方向性などは一切ありません。必要と考えれば接種させますし、不要と考えれば接種させません。そのために、本当のことを知りたいだけです。また、とりあえずデータの捏造については疑問を持たないようにしています。今回も、データの捏造に関しては言及していないはずです。被害者の方が、自然感染/予防接種を恐れる気持ちは痛いほど分かりますし、その理由で予防接種をする/しないという姿勢を強めることも理解できます。十分すぎるくらいの理由だと思いまし、理屈や理性でコントロールできる問題ではありません。しかし、各種資料を勘案すれば予防接種はすべき/しない方がいい、という一般論に持ち込むのであれば、あくまで客観的・冷静に評価する姿勢でのぞみます。被害者の方の心情に配慮して、間違った結論を受け入れることはできません。なぜなら、そうすることで、別の被害者が大勢うまれる可能性もあるからです。