はじめまして。つい最近今になってタミフルと幻覚の関連についてを新聞で読みました。自分に該当するところがあったので、私の体験がこの掲示板を読むであろう医療関係者や遺族などの役に立てればと思い投稿します。まず、私は埼玉県に住む17歳の男子高校生です。今年の冬(2006年1月頃)、インフルエンザに感染し、病院でタミフルをもらいました。ちょうど私がインフルエンザにかかった頃は、医療関係者の間でもタミフルの副作用が問題になっていたらしく、私にタミフルを処方する医師から「タミフルは副作用の面でつい最近問題にとりあげられることもあるが、全体の患者数からすると発症例はわずかであり、妄想などをいだくのは、タミフルのせいではなくて、インフルエンザの高熱のせいかもしれない。こういったこともあるが、やはり今現在最も有効な手段はタミフルだろう。」との説明を受けました。もちろん、幻覚など笑い飛ばしていた私ですし、すぐに治したいのもあって、タミフルを服用しました。そして私はみごとに幻覚にかられました。私もその幻覚の内容について詳細におぼえているわけではありませんが、私はもとから記憶力が強く、精神面でも強いほうですので(現に熱が39度あったときの医師の説明をおぼえているくらいですから)ほかの患者さんよりかは細かくおぼえていると思います。タミフルを服用して眠っていました。夜の3時ごろだったかなと思います。急に目が覚めると、「トイレのドアにタッチしてこなければならない。そのときに一切物音を立ててはいけない」という、今思うと意味不明な衝動にかられました。しかし、なにがあっても、どうしても、絶対にそれをしなければならないように思い、考えるまでもなく追いつめられるようにその行動を実行しました。そんなことをする意味なんてものは全く考える余裕がありませんでした。それに吐き気もしましたし、これをやり遂げたら楽になれるような気もしましたし、今自分がどこにいるのか、なぜ自分以外の人が周りにいないのかなど、大変不思議に感じられました。そして、自然と体が動き出すと自分の部屋を出て廊下をこそこそ、電気をつけず暗闇の中をそれこそ物音を立てないように自分の息を潜めて、素足でゆっくりとトイレへ向かい歩いていきました。その時は、1月でしたから、廊下の冷たい、あのひんやりとした感じを今でも鮮明に覚えています。トイレのドアにさわると、今度は自分のベッドまで同じようにして戻らなくてはならないという衝動におそわれました。廊下を同じように忍び歩きで移動し、自分の部屋に帰ってくると、もう足音をたてても大丈夫というものすごい安堵を覚えました。そしてベッドに入ると眠ることができました。翌日は、それこそ悪夢からさめたような気分でした。多少体も楽になっており、その後タミフルの副作用と思われる幻覚におそわれることはありませんでした。ここで私が、怖いことは、もしあのとき「飛び降りろ」とか、「車道に飛び出せ」とかいう衝動におそわれたとしたら、絶対にそれを防ぐことはできなかっただろう、と思うことです。自然と、体が無意識のうちに何かに追いつめられたように動き出す、とでも言えばいいでしょうか、私の記憶の限りでは、上のようなことをしているときに「どうしたら物音を立てずに済むだろうか」ということだけを必死に考えていて、それ以外のことは考えられませんでした。つい最近まで、このことは、「高熱だったので頭がボゥっとしていただけなんだろう」と思っていました。確かにこれは高熱のうわごととも思えますが、幻覚とも思えますし、自殺行為をしてしまった方の気持ちがわかるくらい状況が似ています。これは、ちょうどタミフルを服用していた時期が重なっただけといえるのでしょうか。