> 突然天井を指差して「見て!鳥が飛んでるよ」と叫びました。 異常言動は、インフルエンザ脳症の時などにも、見られると言われますが、 小さな子供さんは、発熱時に、脳炎や脳症がなくても、異常言動を言うことがあります(熱性譫妄)。 子供さんが、高熱を出していて、脳炎や脳症にならないか、御心配されておられるようですが、 脳炎や脳症の場合には、意識障害が進行します。 意識状態が正常で、頭痛や、嘔吐などの症状がなければ、脳炎や脳症は、心配ないと、思われます。> 熱が上がりすぎて脳症になるのではなく、 昔の祖母などは、「高熱が続くと頭が悪くなる」などと言う人もいますが、感染症に伴ない発熱し、高熱のみによって、一次的に、脳障害が引き起こされることは、考え難いと言われています。 感染症に伴ない発熱が起こるのは、体温調節中枢の設定された温度(セットポイント)が上昇して、熱産生の指令が出されるからです。 セットポイントは、体温調節中枢が正常に機能していれば、脳神経細胞を障害する温度(42℃以上)にまでは、上昇しないと考えられます。 なお、インフルエンザ脳症の場合、高熱が出ることが多いのですが、38℃代の発熱なのに脳症を起こしたり、(経過中の)最高体温が39℃でも、脳症を起こした症例報告があります。> 脳症になったから熱があがるということなのですよね。 脳症や脳炎で、体温調節中枢が正常に機能しないと、体温をコントロール出来なくなり、欝熱(うつ熱)により、高熱になります。