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No.7347 : Re: 日本脳炎記事(読売)を読んで
( 返信 )
 namy  母親母親 [お子さん2人] - 2007/09/18(火) 11:33

パールさん みなさん おはようございます namyです

ご主人は相談に乗ってくださるタイプのかたのようなので、ご両親でじっくり相談された上で、パールさんご家族の考えが固まるといいなぁと影ながら応援しております。うちは、ある意味、巷では理解のあるだんなさまに分類されると思いますが、こういったことにはあまり興味がないので、お任せの感が強く、相談相手にはなってもらえません(涙)。ただ、今回の連載は私がスクラップしたものをじっくり読んでくれてはいました(若干変化あり?)。

「子供の予防接種」というタイトルで5回連載の特集でしたね。
たまにネット版の医療ルネサンスは拝見していましたが、アップされるまでに1週間のタイムラグがあるので、今回は毎朝駅やコンビニで購入して永久保存版として全て拝読してました。

実は、今回、第八回予防接種に関する検討会の議事録をネット経由で読んでくださった担当記者さんから、カンガエルーネットにも連絡が入り、その記者さんに会ってお話をする機会がありました。
いろいろ取材をされている中で、まとめられるのにご苦労されているご様子でしたが、一方の経験や意見に偏ることなく、様々な角度からの情報提供を目指しておられる姿勢に共感を覚えました。

そうなんですよね。判断や選択に万人共通の正解がないところが、悩みどころの始まりなんですよね。
もし、万人共通の正解が存在したら、今の「勧奨接種」という制度に予防接種法は改正されてはいないと思います。

正直、こんなこと気が付かなければ良かったかも・・・と思ったこと、私もありますよ〜。しかし私の場合、性格上、目をつぶって通ることがあまりできないタイプなので、気づいてしまった人達がなるべく効率的に公平な情報の収集や体験談収集をできる場がほしいな〜と率直に思いました。

折角の機会なので、日頃もやもやと考えている、どうして、「万人共通の正解がない」のか私なりに書き出してみたいと思います。かなり長文になりそうですが、ご容赦下さい。

■まずはリスクの数字比較
・「病気に罹患し、重篤な後遺症を残す可能性」と
・「健康な子どもに副反応による重篤な後遺症を残す可能性」
両者のリスクを確率的に何千分の一、何万分の一といったような数字の比較はされていますが、ひとたび我が子に起きてしまえば、親にとってはそれが全てになってしまうケースが多い。単に10倍違うから、100倍違うからといったような数字の比較で選択することが難しい場合が多い。
どちらを選択してもリスクは存在するので、よくよく考えた上でも、最後は「えいやっ!」と判断することになります。(ゼロリスクの道は存在しないので)

■次に感染症に罹ることと予防接種を受けることの「性質」の違いによる比較
・「感染症に罹る」ことを、(強くなるには・育ちの過程には)ある程度仕方ないことだと考えるか?
・(100%ではないが、予防接種という)予防できる手段があるのだからたとえ重篤な副反応がまれにあったとしても「感染症に罹る」ことはなるべく避けるべきだと考えるか?
この両者の選択には、数字の比較だけでない、予防接種の持つ特徴(健康な子どもに接種する)のため、選択をする人及び家族や周りの人の価値観が大きく影響するように思います。同じ感染症でも、それを重い感染症とみなすか否かも、その方の経験や周囲の経験などが価値観の根底になっていることが多いので、一概にどれが「『重い』感染症」なのか言い切ることも難しいですよね。

例えば、第三回の連載に、ロタウィルス胃腸炎のワクチンが海外では定期接種化が進んでいると紹介がありましたが、積極的に接種する動機付けが今のところ私にはありません。
乳児期から保育園生活でウィルスに暴露されているおかげか、体質か、保育園で流行していても(たまたまかもしれませんが)この8年間にはひどい吐き下しは経験していないのです。しかし、看病記録などで拝見するように一家で寝込まれたり、毎年ひどい吐き下しを経験されている方であれば、ぜひ接種したいと望む方もいらっしゃると思います。また、この冬にでも、ひどい吐き下しを我が家が経験したら、ぜひ接種したいという考えに変わるかもしれません。

■やっぱり「選べる」環境を整えていくしかないのかな?
「万人共通の正解がない」現状の中で、親の苦悩を少しでも軽減してもらう政策を考えるならば、

・受けたい人には受けやすい環境を整える
 (例えば)
 →万一の重篤な副作用の際のバックアップ体制の拡充する。
 →現代の医学で可能な限りリスクの少ない定期接種機会(接種期間や接種場所や
  ワクチンの種類も含めて)を拡充する。
 →接種方法(分割接種などのハイリスク者対応なども含めて)を拡充する。
 などなど

・受けたくない人に無理強いはしない
 (例えば)
 →「接種勧奨」の考え方を行政の末端まで正しく認識・理解してた上で日々の業務に
  従事していただく。
 →受けないことによる差別(受診拒否や入学拒否など)はあってはならない。
 などなど

が、ざっと思いつくところです。

とっても難しい問題ですが、当事者意識のあるユーザー側が賢くなって、こちらの多様なニーズを制度を決める人たちに効果的に伝えていかないと、どんどんユーザー側にしわ寄せの来してしまう制度になってしまうのだな〜。とここ数年実感しています。

制度を決めるために重要な位置づけである検討会の委員の方々の意見を傍聴・拝読しても、親の想いとは乖離したコメントを聞く機会が結構あります。議論の中心に被接種者である子ども達は不在で、接種を判断する必要を迫られる親の苦悩も置き去りにされてしまいがちです。

今回のように、良識ある記者さんが、このような特集を担当してくださったこと、私が最初に予防接種の迷路に入り込んでしまった8年前には考えられない出来事でした。できる範囲の草の根レベルのことでも少しずつ子どもを取り巻く環境を改善することに繋がっていくのかもしれないな〜と、ちょっと前向きに考えることができる出来事でした。

また、思いついたら、書き足したいと思います。

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