感染症では、病原菌を制圧すれば治癒と呼べるのでしょうか。たしかに、近眼的視点ではそうなのですが、それは病気の構図があまりにも単純化されすぎていて、実感とはややかけ離れている。治癒は、もう少し大局的なシステムだと考えます。先日、私のところにも、興味深い小学生3姉妹が来ました。およそ3週間まえから相次いでインフルエンザに罹患し、タフミルを服用。インフルエンザの経過はよかったようですが、その後、なんとなく体調が本当ではないと、母親が言います。そこで、東洋医学的視点で拝見してみると、風邪的状態が継続中。潜在的に熱がある状態。いうならば治癒の歯車が停滞している感じ。インフルエンザは治っているように見えて、しかし体としては治っていない状態。タフミルは、本当に治癒に有益なのか、例えばその後1ヶ月の追跡健康調査などでもして、さらに検討してもらいたいですね。