確認したつもりですが、被っている記事があったらすみません。どこに出すのが適当かよくわかりませんでしたが、以前に、週刊誌や新聞を賑わした(?)予防接種とワクチン中の予防接種の関係について、アメリカの小児学会で報告が行われたということなんで、掲示してみました。別に、個別の事例についてとか、他の副作用とか、安全だとかそういうことではなく、ワクチン製剤中のチメロサール等と自閉症との関連、しかも全体を見回して自閉症の頻度が増えるか否か、ということを述べているだけと思いますが、当然新聞なんかに出て心配になった方もいるはずで、少なくとも報道された内容については、専門家の間では否定された(しかも、これ以上の調査は無益と考えているらしい)、という話でした。なので、あの報道を根拠に心配されるのはよろしくない、ということです。心配や不満は他にも無数にありますが。某メーリングリストで流れてきたものの無断転載ですので、私が読んで訳したものではなく、意味が間違っていることもあるかと思いますが、参考になればと。必要なら誰かが(私ができなくてすみません)原文をあたっていただくと(多分、医療関係者でなくても無料で入手できるはず)私を含めみなさんの理解の助けとなると思うのですが。(というわけで丸投げ・・・・)--------------------------------------------------------- ワクチンと自閉症との関係を調べた調査を専門家が再検討しても、関連性を示すエビデンスは見つからなかったLinda LittleMedscape Medical NewsReviewed by Gary D. Vogin, MD 【ワシントン 10月14日】自閉症や糖尿病、喘息といった疾患とワクチンとの間に関係があるという科学的なエビデンスは存在しないことをワクチン安全性の専門家が今回も繰り返して述べた。エモリー大学医学部(ジョージア州、アトランタ)の小児科教授でエモリー・ワクチンセンターの責任者を務めるWalter Orenstein, MDによれば、現時点での科学的研究では、チメロサール含有ワクチンまたは麻疹・おたふくかぜ・風疹(MMR)ワクチンが自閉症や感染症に関係するとは見なされていない。米国小児科学会(AAP)全国会議における全体セッションの満場の出席者に向けて、博士はこの点を強調した。それでも、ワクチンの安全性について疑いを持っている親は多い。Orenstein博士が引用した米国小児科医を対象にした2004年の調査によると、勧めたワクチンを親に拒否されたことが1回でもあると答えた医師が、小児科医では92%、家庭医では60%を占めていたという。親が医師に対して表わす懸念としては、自閉症とチメロサール含有ワクチンとの関係、自閉症とMMRワクチンとの関係、複数回のワクチン接種と糖尿病、自閉症、感染症との関係の可能性などがあった。医療専門家がワクチンの安全性を保証することが絶対必要だが、臨床試験の科学的土台を検討することも劣らずに大切であるとOrenstein博士は語った。チメロサールと自閉症との関連に対する親の怖れを高めたものとしてOrenstein博士が言及した調査の一つが、カリフォルニア州の生態学調査である。その調査では、特殊学級における自閉症児童がワクチンによる水銀曝露の推定量と見かけ上関係していることが示された。「これは生態学調査であった」とOrenstein博士は注釈をつけた。「その結果は、診断コードの変化と同時に、自閉症を受け入れることができる教育サービスの数の変化によるものである可能性がある。そのことは良質の疫学調査でもっと簡単に調べられるはずだ」。Orenstein博士はさらに、自閉症の小児の特徴と水銀曝露した非自閉症の小児の特徴を比較した米国立衛生研究所(NIH)とハーバード大学の調査について言及した。その調査によると、運動機能、視力、反応速度、知覚、心理について両群はほとんど一致していないことが判ったという。従来の水銀曝露とチメロサールとの間には大きな違いがいくつかある。「水銀はすべて同じというわけではない」とOrenstein博士は述べた。Orenstein博士の説明によると、一般的な水銀中毒に関係するメチル水銀とチメロサールに含まれるエチル水銀はまったく異なるものであるという。「エチル水銀は半減期が短く、中毒を伴うことが少ない」。Orenstein博士が引用したスウェーデンとデンマークの調査では、チメロサールと自閉症との間に関連性は見つからなかった。スウェーデンとデンマークでワクチンにチメロサールを含めないようにした時に、両国で報告されている自閉症発生率にこれといった変化は見られなかったという。その他の関連する調査を再検討してみると、チメロサールと自閉症との間に関係が見られたとする三つの調査は、疫学調査の質に関して確立されている8個の基準をいずれも満たしておらず、質の基準を5個から7個満たしている4つの調査ではそのような関係は見つかっていないことが判明した。また、2004年の発表・未発表の調査を医学研究所(IOM)の委員会が再検討した場合も、チメロサール含有ワクチンもしくはMMRワクチンと自閉症との間に因果関係をあることを支持するエビデンスは見つからなかった。出生6カ月以内に投与される現行のワクチンには、水銀は痕跡程度の量を除き基本的には含まれていないとOrenstein博士は語った。「実質的に水銀は含まれていない」。今日使用されているワクチンは過去のものに比べてはるかに純度が高められているとして、「抗原性蛋白質が過剰に含まれていることはない」と博士は言う。Orenstein博士は結びの中でさらにこう付け加えた。「複数回のワクチン接種と喘息または感染症との間に関連性はないことが、疫学的に実証されている」。「これまでに、自閉症とワクチンとを関連付けようとした調査は十分な数が行われてきた」と米国小児科学会の元会長であるCarden Johnston, MD(アラバマ州、バーミンガム)がMedscapeに答えて語った。「エドワード・ジェンナーが天然痘のワクチン接種を開始して以来このかた、複数の公的機関がワクチンと死亡とを関連付けようとしてきたが、もっと生産的な分野に研究資金を振り向けるべきである」とJohnston博士は締めくくった。 AAP 2005 National Conference and Exhibition: Plenary Session. Presented Oct. 11, 2005.Medscape Medical News 2005. (C) 2005 Medscape----------------------------------------------------------私見を一つだけ述べれば、予防接種への心配というのは、国策や、それに近い状態で半ば義務的に受けることで、自分や子供といった個人への取り返しのつかない被害が出る可能性がある、ということに尽きると思います。しかも、それは半ば容認されているという。だから、エチル水銀は中毒になり「にくい」と言われたってちっとも安心でないし(そもそも入らなければ安全)、不完全な研究でも例えば自閉症と関連があるらしいというそれらしいデータが出てしまえば相当不安だし。副作用との関連があるというデータ、というのは結構簡単に出せますが、ない、というデータは実は結構難しいので、上記の話は評価はできるけど、これで親の不安が解消されるところまではいかないだろうな、という所です。それにしても、風邪がはやってて、熱が出ても予防接種の副反応なんだか、風邪引いちゃったのか、さっぱりわかりませんね〜・・・。