防接種の効果が議論される中で、ちょっと疑問に思ったのですが、インフルエンザの予防接種のワクチンは、どの国でも同じ物を使っているのでしょうか・・・
レモンさん 皆さん こんばんは namyです> 防接種の効果が議論される中で、ちょっと疑問に思ったのですが、インフルエンザの予防接種のワクチンは、どの国でも同じ物を使っているのでしょうか・・・国によって違うのではないでしょうか?日本国内でも毎年ワクチンに入れる株が選定されています。http://idsc.nih.go.jp/iasr/25/295/kj2951.htmlWHOより、次シーズンに対するワクチン推奨株とその選定過程が毎年2月ぐらいに発表されるそうなので、よりどころの一部は一緒でしょうけどね。さらに、日本のワクチンは、1972年以降は不活化インフルエンザHAワクチンというワクチンが使用されています。これは、1972年より前に使われていた、全粒子型インフルエンザワクチンのウイルス粒子体の脂質分画が副反応を起こすものして、精製度をあげたワクチン(エーテル処理を行ってウイルス中の脂質分画を除去)だそうです。外国の文献などでは、一般にこれらをsplit vaccine,detergentというそうです。「予防接種の手びき 第十版 2005年8月」によりますと、日本と米国の接種量の違いもあります。***日本では***(P240より)HAワクチンを1歳未満 0.1mL/回1歳以上6歳未満 0.2mL/回6歳以上13歳未満 0.3mL/回13歳以上 0.5mL/回*************米国では(MMWR,1999)***(P234より)6カ月〜35カ月 0.25mL/回(splitのみ1or2回)3歳〜8歳 0.5mL/回(splitのみ1or2回)9歳〜12歳 0.5mL/回(splitのみ1回)12歳以上 0.5mL/回(全粒子型orsplitを1回)*****************HAワクチンとspiltはほぼ同じもののような印象ですが(高度に精製されている)ようですが、大人の場合は全粒子型も米国ではOKなので、どちらを使うことが多いのかによっては、微妙に違うものなのでしょうね。ちなみに、全粒子型のほうが免疫はつきやすいそうです。このように、素人がみても、全く同じ条件とはいえないと思います。(傾向は参考にはなるとは思いますが)やはり、別スレッドで専門家の方々がおっしゃっているように、日本で大規模調査があたったら、どれだけの日本人が調査に協力するかといったことも重要になりそうですね。
とても詳しく教えていただきありがとうございました。とても勉強になりました。