昨年10月28日に<ヨードうがいよりも水うがいが有効、うがいの有効性を実証>との新聞記事が出ました。昨日1/11には<新型インフルエンザ、電車止めれば感染大幅減・東大など予測>とのこと。いずれも日本を代表する最優秀の学問の府のはずだから発表内容は正しいのでしょう。しかしうがいについて言えば、インフルエンザウィルスはうがいの届かない鼻の奥から感染する。うがいの目的は口腔内の常在菌を死滅させて消毒することではなく、口腔内の汚れと増えすぎた常在菌を洗い流すことにあります。ヨード液での殺菌消毒は口腔内を微生物的な更地状態にしてしまうことで、かえって危険かもしれない。 と理解すべきではないでしょうか。決して水うがいの有効性を実証したことにはならないと思います。電車止めれば感染大幅減とは何を目的とした研究なのかお頭を疑いたくなります。新型インフルエンザ怖い怖い症候群を煽るだけでクソの役にも立たない発表です。インフルエンザ対策としてバカの一つ覚えのように<ワクチン、手洗い、うがい、人混みに出るな、マスクの着用>を繰り返す識者(専門家)と同じです。もしも満員電車を止めることができるのなら、本気でそう考えているのなら、買い占めたタミフルを、世界的視野で新型インフルエンザが発生したところに対して重点投与するボーダレスの枠組みを作る方がはるかに効果的で、日本の満員電車を止めることよりは簡単でしょう。鳥インフルエンザが猛威を振るってケージに閉じ込められた鶏が全滅しても、野鳥が全滅することはありません。弱い固体が淘汰されるだけです。新型インフルエンザに対してワクチンやタミフルに頼らない対処法を研究発表するべきです。パンデミックとならないように、普通の風邪や従来型のインフルエンザにはタミフルを処方するなと通達する方がまだしも有効ではないでしょうか。
> 電車止めれば感染大幅減とは何を目的とした研究なのかお頭を疑いたくなります。新型インフルエンザ怖い怖い症候群を煽るだけでクソの役にも立たない発表です。> インフルエンザ対策としてバカの一つ覚えのように題名と上記の文章あたりがケンカ腰の投稿と受け取られたのかもしれません。しかしケンカ腰と反応してくださった方はよく読んでいただいてありがとうございました。インフルエンザに関して情報をもう一つ静岡県島田市ではインフルエンザ対策に市民用マスクを市が購入とのこと。長年マスク開発に携わってきた者としてはインフルエンザ対策としての実効性に疑問がありますが、何もしない他の自治体とくらべて拍手を送りたいと思います。これと比較して満員電車を止めればよいと実行不可能なことを大層にプレスリリースすることを皮肉ったつもりですが、日本人は優しいのですね。あるいは喧々諤々と論争することを嫌うのか。