先日夜半に、妹からあった電話のやりとりから。「幼稚園の娘(私から見れば姪)が熱を出した。38度5分くらいだが大丈夫だろうか?インフルエンザかな?めったに熱ださないから、なんだか心配。」「で、どんな様子なわけ?」「いま、着替えさせているが、ふざけて裸踊りをしている」「それは熱の心配より、裸踊りをしている娘の行く末を心配したほうがいいね。(笑い) ちょっと本人にかわってくれる?」姪が電話にでる「もしもし、お熱がでたんだってね?よかったね。お熱がでるとちょっとだるかったり、頭がいたくなったりするときもあるけど、高いお熱のでたあとは、体がいままでよりも元気になるからいいことなんだよ。飲みたい飲み物があったらすぐにママに言いなさい。わかったひと!!!」「はーーーーい」翌朝メールにて「あのあと、たくさん発汗して、今朝は36度2分です。幼稚園はどうでしょう?」「ちょっと、平熱を下回っているね。いったん下回った熱が平熱に戻るまで安静が必要。幼稚園は不可」これは実話です。本人(子供)と親の不安をあおらなければ、たいていのものはあっさりした経過になると思うのです。いちいち大げさなことになっているのは、子供が病弱だというより、周囲の不安に子供が呼応しているだけだったりするものです。ところで経過を乱す大きな要因は不安に結びつく、知りすぎた知識であったりします。病気の知識はその情報の正確さだけでなく、知識をどう活用したら、不安がすくなく伸び伸びとした生活ができるのかが大切だと思います。怖い情報を知りすぎて、知識によって縛られ、萎縮した感じだと思うなら、その状況からぬけだせる価値観を求めるとよいですね。そんな方には、野口晴哉(のぐち はるちか)著「風邪の効用」などの書籍がおすすめです。