結論から申し上げれば、「効果が期待できないことが考えられるので、ひかえたようがよいかもしれない」とういうのが私の考えです。漢方薬は、体質と、経過のなかのあたえるタイミングというのがとても大切です。麻黄湯は、体質として虚弱とは反対のタイプであり、かつ、風邪の<初期>で、汗が出ないような状態の場合に用います。数日の経過のあととか、今はもう十分に汗が出ているなどの場合には、あまりマッチしないことも考えられます。麻黄には、微少の麻薬成分が含まれますので、これが鎮咳として働くという薬理効果もあるでしょう。しかし、そういう考えで使用してもあまり期待した効果はでないものです。効果が期待できないのであれば、薬としては無駄とおもいますが、いかがでしょうか。