1歳と6歳の子供を持つ母親です。予防接種に関しては慎重派で、インフルエンザの予防接種はしないつもりです。しかし最近、何人かのお母さんから「予防接種すると人にはウイルスを移しにくい」と聞きました。これは事実でしょうか?事実であれば、どのようなメカニズムで移しにくくなるのでしょうか?前橋レポートなどでは、そのような事実は確認できないと思われるのですが、その後の研究でそういう事実がわかったのでしょうか? また「予防接種することによって免疫が蓄積する」とも聞きましたが、それなのにどうして毎年接種する必要があるのでしょうか?型が違うからということなのでしょうが、それならば一生予防接種は受け続けるということでしょうか?
Snow Whiteさん みなさん おはようございます namyです過去20年間で最速と報道され、巷もインフルエンザの話題が挨拶かわりに聞かれるようになりましたねぇ。20年前には迅速診断キッドもなかったから、インフルエンザに分類されてない過去データはかなりありそうな気がするんだけど・・・と、独り言をつぶやく(あやしい)今日この頃です。Snow Whiteさんの疑問はみんなの疑問です〜。私も直球の答えは持ってませんが、ぜひぜひいろいろ試行錯誤されて納得の行く決断をされてください。> 最近、何人かのお母さんから「予防接種すると人にはウイルスを移しにくい」と聞きました。これは事実でしょうか?事実であれば、どのようなメカニズムで移しにくくなるのでしょうか?そのお母さん方に情報ソースを聞きたいですね。ただ単に、予防接種をすれば、少しは発病が抑えられ、その分咳を撒き散らすことも少なくなるから・・・?といったことぐらいしか素人の私には思いつきません。(不顕性感染でも感染源にはなる可能性があるそうですが・・・)■専門家の窓口もしかすると、そのお母さん方に確かな情報ソースはないかもしれないので、Snow Whiteさんのように事実の情報を集めたいとなると、専門家の窓口に問い合わせをされたほうがいいように思います。(ぜひぜひ結果をまたレスしてください〜)平成19年度今冬のインフルエンザ総合対策についてhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/index.html↑に示されている(4)相談窓口の設置http://www.npo-bmsa.org/influenza_anounce.htmlに直接聞かれるのも、ひとつの手段かもしれませんね。■参考情報(有効率の考え方)専門家からは有効率の話が出るかもしれません。インフルエンザ・ワクチンを接種した場合の効果は、http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/07qa.html#12「小児については、1歳以上で6歳未満の幼児では発病を阻止する効果は約20〜30%で、1歳未満の乳児では対象症例数が少なく、効果は明らかでなかったという報告があります。」と示されていますが、(ワクチンを打たなかった人が100%インフルエンザに罹らない限り)100人中20〜30人が予防接種により発病しなくなると示しているわけではないらしいのです。ワクチンを打たない100人中インフルエンザに罹った人が50人いると仮定した場合(かなり大目ですけど):その50人の中の約20〜30%(10〜15人)に効果がある。↓(つまり)ワクチンを打った場合にインフルエンザに罹る人は100人中35〜40人になる。ワクチンを打たない100人中インフルエンザに罹った人が10人だった場合:その10人の中の約20〜30%(2〜3人)に効果がある。↓(つまり)ワクチンを打った場合にインフルエンザに罹る人は100人中7〜8人になる。この差を解釈して、自分の子に毎年接種するか否か判断している親は稀だと思います。ちなみに「インフルエンザ・ワクチンは打たないで!」(母里啓子 双葉社 2007.12)によると、『・・・偽薬でも多少の効果はあるものです。「20パーセントの有効率」というのは、この偽薬よりもほんのちょっといいくらいの効果でしかありません。』と示されています。また『「家族や他人にうつさないためにワクチンを」の嘘』についても書かれています。> また「予防接種することによって免疫が蓄積する」とも聞きましたが、それなのにどうして毎年接種する必要があるのでしょうか?型が違うからということなのでしょうが、それならば一生予防接種は受け続けるということでしょうか?「免疫が蓄積するか否か」も、どう評価していくか事態がまだ議論の余地のある段階のようです。「予防接種の手びき-第11版-」(木村三生夫他 近代出版 2007.4)のインフルエンザの章の中に、〔ブースター効果の神話〕というコラムがあり、1997/98シーズンから3シーズンのある高齢者施設でのデータを踏まえて、『要約すれば、インフルエンザワクチンはやればやるほど抗体価が上がるものではなく、同じ株のワクチンを毎年連続して接種すると、ワクチンをやってもやっても抗体価があがりにくくなるということである。』と抗体価4倍以上上昇率によるガラスの天井現象というもののため『インフルエンザワクチン接種における有効性を抗体レスポンスに頼ることの最大の落とし穴である。』このようにまとめられています。前橋レポートでは、当時の段階ですでにその辺も視野に入れて議論しています。http://www.kangaeroo.net/D-maebashi-F-view-r-R-no-199905_evidence.html「3.抗体上昇だけで評価指標にならないことはもはや国際的常識」の前後に解説されてます。・・・と素人には限界が・・・で、今のところ、素朴に、一生毎年毎年接種をし続けたいか否かで考えてます。将来、子どもが受験生になったりして自分で判断できるようになったら、彼らの判断を尊重したいと思っています。
namyさん、こんばんは。丁寧な返信ありがとうございました。インフルエンザの予防接種を受けない派にとって「受けると人に移さないのよ〜」の一言は殺し文句で、思わず「受けないと皆に移して迷惑かけるかなぁ」と思わされてしまいます。自分の事だけなら受けないけれど、近所や友達に迷惑かけるのなら・・・。それに「あそこの子供は受けてないから移されるかも〜」なんて思われながら一緒に遊んでもらうのもいやだなぁ、とか思ってしまうし。> そのお母さん方に情報ソースを聞きたいですね。そうなんです!一度聞いてみますね。私もnamyさんと同じく、接種者は症状が軽いので咳が軽くすんでウイルスを撒き散らさないということぐらいしか考えられません。あと高熱のときに一番ウイルスが多いらしいので、高熱も抑えられているとしたら、ウイルスの数が少なくて移しにくいとか???でも、それってウイルスをまったく移さないってことではないですよね〜。身体にバリアでもできるなら別ですが。非接種者だって、咳が出だしたら外出を控えるし、ましてや高熱が出たら家で寝てますけどねぇ。う〜ん。前橋レポートでいっているように、症状が軽くてインフルエンザと気がつかない人が撒き散らすってこともありますよねぇ。ぶつぶつ。教えて頂いた専門家の窓口に一度問い合わせてみようと思います。また、結果お知らせしますね。> 「免疫が蓄積するか否か」も、どう評価していくか事態がまだ議論の余地のある段階のようです。そうなんですね。でも近所のお母さんは「免疫が蓄積するから!!ウィルスにさらされて子供は強くなるのよ!!」と言い切っておられました。その自信が、私の決断を揺るがせるのです。ふぅ。でも、そこで次の疑問。免疫がどんどん上がっていくのなら、途中で「もうインフルエンザにはものすごく免疫がついているから予防接種しなくても大丈夫!」ってな日が来るのだろうか?という疑問でした。namyさんに教えて頂いた抗体上昇の頭打ちのお話、目からウロコでした。(前橋レポートちゃんと読んだらわかりますよね。すみませんでした)ものすごい落とし穴ですよね。最後に私の経験からですが、非接種の私自身が5年ほど前にひどいインフルエンザにかかりました。しかし、この5年の間に出産育児でハードな日々で疲労しているにも関わらず、一度もインフルエンザには罹りませんでした。(去年6歳の息子がインフルエンザに罹りましたがなぜか移らず)ちなみに普通のかぜはしょっちゅうひきます。自然感染でついた免疫は持続すると言われますが、私の場合これだったのかな?と思っています。近所のお母さんに一言言われたことで、再度予防接種について考えましたが、今回もう一度調べた直したことでますます受けない選択が正しいと確信してしまいました。
こんにちは。インフルエンザ・ウイルスはまず喉の細胞に入り込んで増殖します。ここで感染力を持ち、咳・くしゃみを通じて他人に移っていきます。次に、喉で増殖したウイルスは血中に入り、発熱・関節痛などの全身症状を引き起こします。インフルエンザ予防接種は血中のウイルスを抑制するものであって、喉の細胞での増殖を抑制するものではありません。原理的にも、他人への感染を防ぐ効果は期待できないと思います。あくまで、自分自身の症状を軽減することが目的です。> 「免疫が蓄積するか否か」も、どう評価していくか事態がまだ議論の余地のある段階のようです。予防接種で免疫が蓄積するなら、毎年予防接種する必要はなくなりますから、これはかなり疑問。自然感染だって、数年の間にずいぶんと抗体価は低下するというのに。
namyさん、まつさん、みなさんこんにちは。 namyさんに教えて頂いた厚生労働省のインフルエンザワクチン質問コーナーに「接種すると人に移しにくくなるのか?」ということを問い合わせてみました。 結果は「接種することで上気道で増殖するウイルス量が少量になり、例えインフルエンザに罹患してもその人がくしゃみ等で排出するウイルス量が少なくなります。したがって人にも移しにくくなります。」とのことでした。 メカニズムとしては「インフルエンザワクチンを打つ→罹患しても上気道でのウィルス量が少なくなる→咳などで排出されるウィルス量が少ない→人に移しにくい」となります。 そして同時に「インフルエンザワクチンを打つ→罹患しても症状が軽くすむので咳があまりでない→人に移しにくい」 接種すると症状が軽くなるので咳が出にくくなるうえ、せきとして排出されるウィルス量が少ない。なんだか呪文のようになってきました。しかし、有効率のことを考えると、これはあくまで「〜かもしれない」の世界だと思うのですが・・・。ウィルス量と症状は比例するんでしょうかねー。どっちにしても素人の私には確かめようがありません。> インフルエンザ予防接種は血中のウイルスを抑制するものであって、喉の細胞での増殖を抑制するものではありません。原理的にも、他人への感染を防ぐ効果は期待できないと思います。あくまで、自分自身の症状を軽減することが目的です。 まつさんはワクチンでは上気道のウィルスを抑えることはできないというご意見でしたよね。この返事、どう思われますか?
こんにちは。> まつさんはワクチンでは上気道のウィルスを抑えることはできないというご意見でしたよね。この返事、どう思われますか?ほとんど無視できるほどの効果にすぎないと思います。本当にそうなら、インフルエンザ予防接種が急速に広まった2000年以降、インフルエンザ流行は目に見えて(統計的に有意に)小さくなっていたはずではないでしょうか。
Snow Whiteさん みなさん こんにちは早速行動されたんですね!!さらに返信ありがとうございます。では、何パーセント移りにくくなるのか、などと数字で突き詰めた情報をさらに要求してもらちがあかないのかもしれない・・・ですね。(微妙であればなおさら、接種しても移るときは移るし、接種しなくても移らないときは移らないといったように差が出にくいでしょうし)わずかな効果だとしても期待したいと思うか、わずかな効果しかないから毎年毎年接種し続けるのは避けたいと思うか、判断する人の価値観が大きく左右するのですから、どちらを選択してもそれはその人(家族)の解であって、尊重されるべきなんじゃないかなと思ってます。う〜ん、日々の暮らしの中で移す移さないは微妙な問題ですが(文字にするとなんだかうまく伝える自信はないのですが、インフルエンザに限らずいろいろありますよねぇ)。どうする?と聞かれた時には、「うちは今年も接種する予定はないよ〜」と答えて、さらに突っ込んで聞いてくれたら知りうる限りの情報提供はして一緒に悩んでもらってます。