最近、ホメオパシーに興味がある方が増えていますね。ところで、ホメオパシーって、どうして効果がでるのでしょう。ホメオパシーの原理を考えるのに参考になるのが、ランドルフ博士の新しいアレルギー根絶法(桐書房)という本です。この本は、ホメオパシーには直接関係ありません。しかしアレルギーをモデルにして、ホメオパシー原理に共通するような「中和法」という技術が紹介されています。アレルギーかどうかをテストするのには、アレルギーを起こすものを少量あたえて反応を見るわけだが、(皮膚科で行うパッチテストですね)このアレルゲンをさらに最適に希釈して極小量を与えると、今度はなぜかアレルギーを抑制する反応が見られるようになる。その希釈最適量を中和量という。(要約)ランドルフ博士は臨床のなかで、偶然にそのような現象を発見したようですが、ホメオパシーの原理に似ていますね。どのくらい似ているのか、さらに化学物質過敏症の中和法についての記載を見ると驚きです。化学物質過敏症の場合には、エチルアルコールを与えると発作を誘発することができる。これを中和(症状を抑制)するにはエチルアルコールを生理食塩水で希釈したものを用い、舌下に(最適に希釈された)一滴を投与する。希釈の方法第一の希釈はアルコールと食塩水が1:5第二の希釈はその5倍で1:25以下、同様に5倍率で希釈したものを段階的に準備。各濃度のものをあたえ様子を観察する。テストによって誘発した発作が抑制される希釈濃度が中和量である。うまく中和できた場合には、数時間から数日にわたり効果が持続する。中和法とは、つまり同じ物質なのに、濃度によって免疫系に拮抗するような作用を誘発できるというものなのでね。まさに免疫系への情報的アプローチといったところでしょうか。ホメオパシーを考えるにとてもおもしろいモデルだと思います。
これ、おもしろいですね。そうですよね〜プラシーボ効果だけだったら、こんなに広がりませんよね。> 各濃度のものをあたえ様子を観察する。テストによって誘発した発作が抑制される希釈濃度が中和量である。> うまく中和できた場合には、数時間から数日にわたり効果が持続する。私はホメオパシーについて何の知識もない状態なんですが、これを読むと、ホメオパシーでも人によって最適な治療法(?)が全然違ってくる、ということでしょうか? そうであれば、西洋医学以上に先生(?)の技量が結果に反映されてくる、という理解でいいでしょうか?